ナゲッツは初のスイープ突破ならず ヨキッチ43得点も第4Qの大詰めで痛恨のFT失敗
2023年04月24日 14:09
バスケット
ナゲッツは1967年、NBAの対抗組織だったABAでデンバー・ロケッツとして発足。7試合制のシリーズはABAとNBAを含めて過去37回経験(シリーズ制覇は11回)しているが、ここまで4勝0敗のスイープは未経験だっただけに今季はその歴史の“空白部分”を埋める最大のチャンスだった。
ティンバーウルブスでは2020年のドラフトで全体トップで指名されたアンソニー・エドワーズ(21)が34得点。エドワーズは1回戦4試合で合計129得点を挙げており、109―108だった延長の残り11秒には右サイドから値千金の3点シュートを沈めてチームの勝利に大きく貢献した。なおNBAのプレーオフで0勝3敗となったのは、すでに76ersに4戦全敗で敗退したネッツが146チーム目でティンバーウルブスが147チーム目。3連敗のあと4連勝してシリーズを逆転したケースは一度も起こっていない。
昨季のファイナルを制して今季は西地区の第6シードとしてポストシーズンを迎えているウォリアーズは、今季33勝8敗の好成績を残している地元サンフランシスコ(カリフォルニア州)で、第3シードのキングスに126―125(前半65―69)で競り勝って2勝2敗。このシリーズでもホームでは2戦2勝と好調を維持している。
ステフィン・カリー(35)は5本の3点シュートなどで32得点をマーク。ただし126―121で迎えた第4Q残り42秒、すでに使い切っていたタイムアウトを要求したためにテクニカル・ファウルをコールされ、マリク・モンク(25)にフリースロー(FT)を1本決められて4点差になった。本人は「2人に囲まれてパスする相手もいなかったので取った措置。最もスマートなやり方だったと思うが受け入れてはもらえなかった」とコメント。バックコートでボールを奪われてターンオーバーから2点を失うよりも、テクニカルによるFTを1本を与えて立て直そうとしたようだが、パスコースを完全にふさがれていたわけではなく、FT後の攻撃権はキングスに移ることもあって、スティーブ・カー監督(57)はカリーの判断に怒りの表情をのぞかせていた。
残り28秒にはこの日38得点を記録したディアーロン・フォックス(25)に3点シュートを決められて1点差。カリーはこのあとショットクロックより早めにシュートを打って外してしまい、キングスに10秒間の攻撃時間を与えてしまった。ハリソン・バーンズ(30)が“決めれば逆転サヨナラ”の3点シュートを最後に外したためにウォリアーズが勝ったものの、昨季のファイナルでMVPになったベテランらしからぬ土壇場でのパフォーマンスだった。
東の第5シード、ニックスは地元ニューヨークで第4シードのキャバリアーズを102―93(前半54―45)で退けて3勝1敗。10年ぶりとなる1回戦突破に王手をかけた。
東の第2シードで昨季のファイナルに進出したセルティクスも敵地アトランタ(ジョージア州)で第7シードのホークスを129―121(前半65―53)で振り切って3勝1敗。ジェイソン・テータム(25)とジェイエン・ブラウン(26)がそれぞれ31得点を稼ぎ、2年連続の地区準決勝進出にあと1勝と迫った。
<23日の結果>
▼東地区1回戦
(5)*ニックス(3勝1敗)102―93(4)キャバリアーズ(1勝3敗)
(2)セルティクス(3勝1敗)129―121(7)*ホークス(1勝3敗)
▼西地区1回戦
(8)*ティンバーウルブス(1勝3敗)114―108(延長)(1)ナゲッツ(3勝1敗)
(6)*ウォリアーズ(2勝2敗)126―125(3)キングス(2勝2敗)
*はホームチーム
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