埼玉連覇王手! 松田キック成功率100% 新国立での決勝「ワクワク。楽しみ」

2023年05月14日 05:10

ラグビー

埼玉連覇王手! 松田キック成功率100% 新国立での決勝「ワクワク。楽しみ」
前半23分、松田がPGを決める(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン PO準決勝   埼玉51-20横浜 ( 2023年5月13日    秩父宮 )】 プレーオフ(PO)準決勝1試合が行われ、レギュラーシーズン1位の埼玉が同4位の横浜に51―20と逆転勝ちし、連覇に王手をかけた。SO松田力也(29)がドロップゴール(DG)を含む24得点。昨季はケガで立つことができなかった舞台でプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に輝いた。
決勝は、今日行われる準決勝・東京ベイ―東京SG戦の勝者と対戦する。今季ベストキッカー賞に輝いた男の巧みな足技が光った。松田は3ゴール5PG1DGを決め、成功率100%。POMに「蹴ることができるのは(味方が)反則やトライを取ってくれるおかげ」と謙遜しつつ「自分の役割を果たせて良かった」とうなずいた。

 試合開始直後、プロップのヴァルがイエローカードで一時退場。数的不利な状況で先制されたが、司令塔として「チームを不安にさせないために振る舞いが大事だと思ってリードした」。最大11点差から、PG2本で5点差まで詰め寄ると、1万6237人の観客を沸かせたのは前半35分。ゴール正面でボールを受けると「周りにスペースがあったのでいけると思った」と、約15メートルのDG成功。ノートライながら松田のゴールキックのみで15得点と流れを引き寄せ、2点差で試合を折り返したことが逆転劇につながった。
 キックの原点は小中学校時代にある。当時活躍していたニュージーランド代表SOダン・カーターのフォームを研究。「同じキックティーを使い、5歩進んで3歩下がる立ち位置をまねしていた」と現在のスタイルに生かされている。

 連覇にはあと1勝に迫った。昨季は左膝前十字じん帯断裂の影響で自宅からテレビ越しに見届けた決勝の舞台。「ワクワクしている。楽しみ」。自身初の新国立競技場のゴールへアーチを描く。

 ≪横浜下克上ならず≫
 横浜の下克上はならなかった。前半は2トライに加え、SO田村が約50メートルのDGを決めるなど、17―15でリード。だが、田村がシンビンとなり数的不利となった後半開始早々に逆転されると勢いを失った。昨季王者が的確に投入するリザーブメンバーの堅守に対抗できず、PGで3点を奪うのがやっとだった。沢木敬介監督は「強いチームはシンプルなところでプレッシャーをかけてくる。そこの差」と認めた。SHデクラークは19日の3位決定戦へ「勝って終わりたい」と切り替えた。

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