剣翔が勝ち越し 好調の要因は“ケガの功名”優勝戦線浮上へ「悪い相撲でも勝つことが第一優先」

2023年05月24日 20:42

相撲

剣翔が勝ち越し 好調の要因は“ケガの功名”優勝戦線浮上へ「悪い相撲でも勝つことが第一優先」
<夏場所11日目>剣翔(左)に寄り切りで敗れる御嶽海(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所11日目 ( 2023年5月24日    東京・両国国技館 )】 幕内・剣翔(31=追手風部屋)が元大関の御嶽海(30=出羽海部屋)を破って8勝目を挙げ、新入幕だった19年秋場所以来となる11日目での勝ち越しを決めた。
 立ち合いすぐに得意の左上手を取り、右で浅い上手を引いて外四つで相手に力を出させずに寄り切り。「ああなったら前に出るしかない。思い描いたとおりの相撲が取れた」と納得の内容だった。新入幕場所以来、幕内で約4年ぶりの2桁勝利も視界に入る好調ぶり。「ここ最近に比べて膝の調子が良くないので、長い相撲を取ったらよくないから速い相撲を取るようにしている」と“ケガの功名”だったことを明かした。

 1学年違いでともに学生相撲出身の御嶽海との対戦は、幕下だった15年夏場所以来8年ぶり。「懐かしいですね。あの時もまわし取れたけど物言いついて負けたんですよね」と懐古した。

 これで7日目から5連勝。「次に負けたときに疲れがドッと来ると思う。勝ってもこんなに疲れているので」と終盤戦に入って疲労もたまってきた様子。それでも「負ける気はないので、全部勝つつもりで」とこのまま突っ走ることを誓った。「よく“良い相撲なら負けても悔いない”とか言うけど、悪い相撲でも勝ちたい。勝つことが第一優先なので」。白星にこだわる31歳が、西前頭15枚目から優勝戦線に顔を出していく。

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