千葉華 3差11位と好発進 兄はボクシング元東洋太平洋王者の千葉開

2023年06月30日 04:45

ゴルフ

千葉華 3差11位と好発進 兄はボクシング元東洋太平洋王者の千葉開
<資生堂レディース・初日>4番、化粧直しをする千葉華(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー資生堂レディース第1日 ( 2023年6月29日    神奈川県戸塚CC西C=6605ヤード、パー72 )】 昨年5回目にしてプロテストに合格した千葉華(24=国際スポーツ振興協会)が5バーディー、3ボギーの70で回り、2アンダーの11位と好発進した。ボクシング元東洋太平洋バンタム級王者の千葉開(30=横浜光)を兄に持ち、兄譲りの不屈の魂が随所に光った。宮田成華(25=フリー)、ペ・ソンウ(29=韓国)が5アンダーで首位に並んだ。
 不屈の精神は兄譲りだった。前半の14番パー3ではティーショットを左ラフに外すが、58度のウエッジで鮮やかなチップインバーディー。ボギーが来ても終始、粘り強くバーディーを先行させた。「3回は心が折れた」と言いながらも昨年11月には5回目にしてプロテストに合格。24歳のオールドルーキーが70と好発進した。

 元東洋太平洋バンタム級王者の開を兄に持つ。メディシンボールで腹部を打ち過ぎた兄は「肺に穴が開いたんですが、それでもプロになった。諦めなければ絶対にかなうと思った」と話す。千葉も高校3年時には沖縄の平仲ジムに通った。拳の皮がめくれてしまい、ボクシングの道は断念したが、不屈の精神を学んだ。

 レギュラーツアー出場は2戦目。1週間前に主催者推薦の連絡を受け、5歳の頃から憧れるプロ、柳下春歌(32)にキャディーを依頼した。元々、いろいろな球を打ちたいタイプだが「アライメント通りにシンプルに打とう」とアドバイスを受け、ショットが安定。この日はグリーン上のライン読みでも背中を押してもらった。

 25日に24歳の誕生日を迎えた。遠征先の三重の東京ドーム数個分の広さを持つ“食べ歩き施設”でお祝いしたという。仙台に生まれ、2歳で沖縄に移住、20歳で上京するも「都会の生活に疲れて…」と栃木へと拠点を移したさすらいのゴルファー。通算12勝の稲見萌寧らと同学年だが、千葉のプロ人生はまだ始まったばかり。「ビビらず、上だけを見てやっていきたい」と力を込めた。 (牧野 真治)

 ◇千葉 華(ちば・はな)1999年(平11)6月25日生まれ、仙台市出身の24歳。2歳で沖縄に移住し、5歳でゴルフを始める。高校は通信制のルネサンス豊田高へ進学、高校3年時にはボクシングジムにも通う。5人兄妹で2番目の兄、開はボクシングの元東洋太平洋バンタム級王者。昨年11月、5回目にしてプロテスト合格。レギュラーツアー初出場の3月アクサ・レディースは56位。1メートル55、60キロ。

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