15年ラグビーW杯「ブライトンの奇跡」　裏で起きた畠山健介氏の異変「問題だったのは…」

2023年09月05日 19:10

ラグビー

　スポーツニッポン新聞社の創刊75周年を記念した無料オンラインイベントが開催され、9月8日に開幕するラグビーW杯フランス大会の直前スペシャル企画として、日本代表応援サポーター2023を務めるサンドウィッチマンの伊達みきお（49）と富澤たけし（49）が登場。日本代表78キャップを誇る畠山健介さん（38）とともに爆笑トークを繰り広げた。

　サンドウィッチマンの2人は仙台商ラグビー部でともにプロップ、畠山さんは仙台育英でプロップと、宮城県の高校でラグビーをし、同じポジションと共通点も多い3人。「スポニチラグビーウイーク」と題し、9日までYouTube「スポニチチャンネル」で午後7時から毎日配信する「ラグビーW杯開幕直前トーク」第2回目の配信では、畠山さんが出場した2015年W杯イングランド大会初戦の南アフリカ戦勝利の話題で盛り上がった。

　この一戦は「ブライトンの奇跡」と称された。それまでワールドカップで通算1勝、2引き分けを挟んで16連敗中だったランキング13位の日本が、過去2回の優勝経験を持つ同3位の南アフリカ共和国を34-32で破り「世紀の番狂わせ」と言われた。

　伊達が「畠山さんもありましたよね、脳震とうで、クラクラと」と話を向けると、畠山さんは「それこそ、南アフリカの試合でしたね。タックルに行ったら、ちょうど（相手の）膝が来て…千鳥足になって」と話した。前半開始早々に南アフリカのロック、デヤーヘルへ低い姿勢からタックルに行ったが、相手の膝が頭に入った。すぐに立ち上がったが、フラフラとしていた。

　「その後スクラムだったんですよね。ちょっとしばらくしてからHIA（Head Injury Assessment＝脳振盪の疑いのある選手を一時退出させてチェックを行う）に行っているんですけど、でもその前にスクラム1本組んでいるんですよ」と打ち明けた。タックルの後、プレーは継続しており、レフェリーも畠山氏の状況を理解していなかった。そのスクラムは「力が全然入らなくて。力入らな過ぎてビックリすぎるくらい押されていた」と語った。

　その後にグラウンドの外に出て、日付、対戦相手、数字を逆から答えたり、歩行なども行ったことなどHIAの内容を明かした。ただ、「僕、ヘッドキャップあったんで、深刻なダメージは防げたんですけど、1個問題があったのは…」と畠山氏。「全部、英語だったんですよ。数字はまだいいんですよ。物とか（英語で答えるように）言われるんですよ。シンプル記憶力（テスト）みたいな」と笑いながら振り返った。

　英語のできる日本のドクターもおり、さらに「僕もこう、興奮していたので、できたんです。英語のスイッチが（タックルで膝があたって）入ったのかな。それで無事に戻れた」と話した畠山氏に、伊達は「俺ら、脳震とうじゃなくても、（そのチェックテストは）できねえわ」と話していた。