宇良 新入幕の東白龍らと9番「新三役とか筆頭とかどうでもいい」 自己最高位タイで迎える九州場所へ向け

2023年11月02日 15:34

相撲

宇良 新入幕の東白龍らと9番「新三役とか筆頭とかどうでもいい」 自己最高位タイで迎える九州場所へ向け
九州場所へ向け、紫電(右)と稽古する宇良 (撮影 筒崎 嘉一) Photo By スポニチ
 九州場所(12日初日、福岡国際センター)で自己最高位タイの西前頭筆頭まで番付を上げた宇良(31=木瀬部屋)が2日、福岡市内の所属部屋で出稽古にきた新入幕の東白龍(27=玉ノ井部屋)らと計9番の申し合いを行った。立ち合いから低く踏み込んで押し込む取り口を繰り返し、「これまでに1回上がったところで、超えたわけではない。意識はしてません」。西前頭筆頭は昨年春場所で経験し、4勝11敗。自己最高位を更新する新三役への意識を消し、15日間に臨む。
 元小結・舞の海に続く異名「新・技のデパート」がある業師だが、両膝のケガなどで序二段まで陥落して復帰した19年九州場所以降は150キロまで増量し、押し相撲に磨きをかけてきた。前へ出ることでケガの危険性を減らす取り口の習得に励んだ。
 追い求めるのは番付ではなく、取組から得られる手応え。「新三役とか筆頭とかどうでもいい。上位と勝負できた感覚がほしい」。視線は土俵上へ向いている。

 昨年初場所以降のここ2年12場所中、前頭5枚目より番付を落としたのは3場所のみ。毎場所のように横綱、大関との対戦をこなしながら大崩れすることなく存在感を発揮してきた。

 「上位との対戦で勝負にならなかったことが多々ある。それを限りなくなくすようにしたい」。西前頭4枚目だった秋場所での9勝中、4勝は押し出しや押し倒しといった技ではなく前への圧力でつかんだ白星。加えて九州場所は2年前、唯一の三賞・技能賞を獲得した。「九州は好きです。過ごしやすい気候になってきた」。10場所ぶりの自己最高位を、成長した自らをお披露目する場とする。

おすすめテーマ

2023年11月02日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム