一山本 勝ち越し1号!自身最速で単独首位キープ 玉鷲に初勝利

2023年11月21日 04:33

相撲

一山本 勝ち越し1号!自身最速で単独首位キープ 玉鷲に初勝利
一山本が突き出しで玉鷲を破る(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所9日目 ( 2023年11月20日    福岡国際センター )】 1敗で単独トップの平幕・一山本が玉鷲を突き出しで破り、幕内で勝ち越し一番乗りを決めた。9日目の給金直しは自己最速。大関・貴景勝は錦木を引き落とし連敗を2で止めたが、大関・豊昇龍は関脇・琴ノ若に寄り倒されて3敗目。朝乃山は大関・霧島に敗れ負け越し(1勝1敗7休)となった。一山本を1差で霧島、琴ノ若、平幕の熱海富士、美ノ海が追う展開となった。
 リーチ一発ツモで給金直し。自己最速の9日目で「八山本」になった。今場所の勝ち越し第1号は囲んだ報道陣の数に目を丸くしながらも「今場所はしっかりと当たれている」と充実感を漂わせた。

 いつもは勝ち越しがかかると緊張して動きが硬くなる。しかし、この日は「フワフワすることがなく落ち着いて土俵に上がれた」という。3回対戦して一度も勝ったことがない玉鷲戦。過去2度賜杯を抱いた突き押しの実力者を下から押し上げるような当たりで土俵際まで運び、すかさず二の矢で突き出した。好調の要因を問われると「先場所からいい前傾姿勢が取れている」と自己分析した。

 人口約1万1000人、出身地の北海道岩内町もにわかに盛り上がりを見せている。2年目に立ち上げられた後援会は約390人だが、関東地方や沖縄の会員もいるという。関係者も「もし優勝争いに残っていれば、パブリックビューイングなども用意しないといけない」と町を挙げて支援する方針を明かした。

 先場所の十両優勝の勢いそのままに単独トップで残り6日。1914年の両国以来109年ぶりとなる十両、幕内連続優勝の期待も膨らむが「(優勝を)意識しないといえばウソになるけど、遠くよりも目の前の目標を大切に」と、必死にはやる気持ちを抑えていた。

おすすめテーマ

2023年11月21日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム