福島から世界へ!スキー・モーグルW杯初出場の菅野柊伍 武器のダイナミックな滑りで「決勝に進出したい」

2023年11月28日 15:30

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福島から世界へ!スキー・モーグルW杯初出場の菅野柊伍 武器のダイナミックな滑りで「決勝に進出したい」
W杯に初出場する菅野 Photo By スポニチ
 福島から世界へ羽ばたく――。来月2日にフィンランドで開幕初戦が行われるフリースタイルスキー・モーグルW杯に、会津若松市出身の菅野柊伍(新潟大大学院1年)が出場する。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪出場を目指す22歳は「まずは決勝に進出したい」と闘志を燃やす。
 初めて出場するW杯。菅野は「舞台や雰囲気、コースなど環境に慣れていきたい」と表情を引き締めた。今年3月の全日本スキー選手権で準優勝し、強化指定選手に内定。今月7日に北京五輪銅メダリストの堀島行真(25=トヨタ自動車)らとともにメンバー入りを果たした。

 会津若松市出身。モーグル競技を始めたきっかけもW杯だった。「幼少期に猪苗代のスキー場で開催されたW杯を観戦して、自分もやりたいと思った」と菅野。「コブを滑ったりジャンプすることが、ただただ楽しかった」とあっという間に夢中になった。

 小学4年時から本格的に競技を開始。会津若松ザベリオ学園高では特設スキー部に所属し技術を磨いた。新潟大2年時には、北海道で行われた国際スキー連盟・全日本スキー連盟公認A級大会で初優勝。「トップの選手も出てる大会だったので、力がついてきた実感はありました」と着実にステップアップしていった。

 武器はダイナミックな滑り。「周りの人を魅了するような、驚かせるような滑りができる」と力を込める。得意なエアは、板をつかみながら軸をずらして2回転する「コーク720グラブ」。体づくりなど滑りの土台を鍛えることで、ジャンプ力とスピードをつけ習得した。

 W杯初参戦は26年冬季五輪を見据えての挑戦にもなる。「W杯の結果は五輪の選考に関わってくる。現状で足りないモノや強みを見つけ出したい」。無限の可能性を秘める22歳が大舞台へと挑んでいく。 (後藤 光志)

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