シン・賞金王中島啓太「賞金王として最終戦に勝つ」最終戦Vで史上5人目の年間2億突破へ

2023年11月28日 14:53

ゴルフ

シン・賞金王中島啓太「賞金王として最終戦に勝つ」最終戦Vで史上5人目の年間2億突破へ — 松ぼっくりをクリスマス風にアレンジする中島啓太 Photo By スポニチ

　男子ゴルフの今季最終戦、日本シリーズJTカップは30日から4日間、東京都の東京よみうりCC（7023ヤード、パー70）で開催される。前週のカシオ・ワールドオープンで初の賞金王戴冠を決めた中島啓太（23＝フリー）が28日、会場で取材に応じた。

　賞金王として最終戦の舞台に立つ。その自覚が、中島の言葉の節々から現れていた。「賞金王が決まって良かったなという思いと、しっかり切り替えて今週も勝つつもりできている。賞金王としてこの会場に入れているので、自覚を持って勝ちにいきたい」。2日前に本格参戦1年目にして初戴冠を決めた余韻はもうない。23歳の視線の先には、今季4勝目にある。

　アマ時代に出場して15位だった21年大会以来、2度目の出場だ。昨年は出場資格がなく、ギャラリーとして来場した。「去年はほぼ10番グリーンにいて。傾斜が強いのは知っていたので大変だなって見ながら」と1年前を回想する。前戦の舞台の高知から埼玉の自宅に一旦戻り、この日にコース入りして9ホールをラウンドした。「実際にプレーして本当に傾斜がかなり強いし、カップの回りにボールを集めていくような流れでプレーしたい」。緻密なマネジメントで難コースを攻略する。

　今季ここまでの獲得賞金は約1億7248万円。今大会で優勝すれば16年の池田勇太以来、6季ぶり5人目の年間2億円の大台に到達する。「お金どうこうではないと思うので、賞金王として最終戦に勝つことに魅力を感じている。最後まで今年強い選手で終われるように優勝したいと思っている」。ホールアウト後も黙々と練習場でショットを調整する姿からも、闘志がみなぎっていた。