新入幕の尊富士3連勝!高校の同期・狼雅に“リベンジ”「全部知っている」と冷静対処

2024年03月13日 04:35

相撲

新入幕の尊富士3連勝!高校の同期・狼雅に“リベンジ”「全部知っている」と冷静対処
狼雅(左)を上手投げで破る尊富士(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所3日目 ( 2024年3月12日    エディオンアリーナ大阪 )】 新入幕の尊富士が狼雅を破って初日から3連勝とした。初土俵から所要9場所での幕内昇進は年6場所制となった58年以降最速タイ(付け出しを除く)。スピード出世の新星が幕内でも好スタートを切った。新大関・琴ノ若は連敗せず2勝目。大関・霧島はまさかの3連敗を喫した。初日から3連勝は、関脇・若元春ら6人となった。
 手の内を知り尽くした因縁の相手に雪辱を果たした。制限時間いっぱいから、なかなか互いに両手をつかず約15秒。尊富士が先に手を下ろして立ち合い、当たりながら左へ動いて一瞬で勝負を決めた。「何か考えているのかなと、相手の方が意識していると思った。良いところも悪いところも全部知っているので」。予想外の動きにも冷静に対処した。

 狼雅とは鳥取城北高相撲部の同期。全国屈指の強豪校でともに1年時からレギュラー入りし、3年時には全国高校総体の個人戦準決勝で対戦して敗れた。それから6年半の年月を経て先場所再戦。新十両初日から10連勝の新記録が懸かった大一番だったが、またも敗れた。「脳ではなく体が意識してしまう」。戦いの場を幕内に上げ、高校時代に苦楽をともにした盟友から今度こそ白星をつかんだ。

 持ち味は立ち合いのスピードと一気の出足。この日は会心の相撲ではなかったが「15日間なので全部が良い内容ということでもない」と気に留めなかった。今月1日の稽古で右脇腹を負傷。以降は実戦稽古が積めないまま初日を迎えたが、不安を感じさせない上々の滑り出しとなった。

 初土俵から新入幕までに喫した黒星の数「8」は15日制以降最少(付け出しを除く)で、後ろに下がっての負けは一度もない。幕下時代から常に「早く幕内で活躍したい」と高い意識で力をつけてきた。「特にやることは変わらない。意外と落ち着いている」。怖いもの知らずの24歳が旋風を巻き起こす。

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