【ハンドボール】男子日本代表オルテガ新監督 来日は6月か 最悪リモートでパリ五輪代表選考の事態も

2024年04月03日 17:32

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【ハンドボール】男子日本代表オルテガ新監督 来日は6月か 最悪リモートでパリ五輪代表選考の事態も
ハンドボール男子日本代表の監督に就任し、オンラインで会見に臨むカルロス・オルテガ氏 Photo By スポニチ
 日本ハンドボール協会は3日、パリ五輪出場を決めている男子日本代表の新監督に、スペインリーグのバルセロナを指揮するカルロス・オルテガ氏(52)の就任を発表した。就任は4月1日付けで、契約期間はパリ五輪終了まで。今年2月にアイスランド出身のダグル・シグルドソン前監督が突然辞任を表明してから2カ月。五輪イヤーに指揮官が空位の異常事態がようやく収束したが、一難去ってまた一難の事態が判明した。
 東京都内で行われた発表会見にスペインからリモートで出席したオルテガ監督は、16、17年にも男子日本代表監督を務めており、7年ぶりの復帰。7月26日の五輪開幕まで4カ月を切った中での就任に、「タイトな仕事になる。短期間で準備をしないといけない」と抱負。88年ソウル五輪以来、8大会ぶりの出場となった21年東京五輪は1次リーグ1勝4敗で11位に終わった彗星ジャパンだが、「五輪ではタイトルを目指したい。仮に獲れなくても、(試合の)パフォーマンスで話題になるようなチームをつくりたい」と意欲を示した。

 ただ、言葉では威勢のよい新指揮官の合流時期は、現状では見通せない状況だ。スペインリーグは5月25日まで続き、現在8強まで進んでいる欧州チャンピオンズリーグでファイナル4(準決勝、決勝)まで残れば、6月9日までバルセロナを離れることができない。一方で日本代表の選考合宿は5月にも実施予定。最悪の場合、新監督として一度も選手と対面しないまま、五輪代表を選考せざるを得ない状況となる。荷川取義浩ハイパフォーマンスディレクターは「来られない場合はオンラインで確認してもらう」と説明。オルテガ監督も「密なコミュニケーションは取れている」と話したが、異例の事態と言わざるを得ない状況だ。

 監督交代に伴い、コーチら首脳陣も刷新される見通し。一部の主力やベテランを除けば、7年前から代表候補選手の顔ぶれも一新され、戦術面でも前体制からの変化は免れない状況。第2次オルテガ・ジャパンは、様々な不安要素に見舞われる中での船出となりそうだ。

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