宮城野親方がまわし姿で技術指導「幸せな環境で稽古できてありがたい」“謝罪行脚”の完了も報告

2024年05月04日 17:46

相撲

宮城野親方がまわし姿で技術指導「幸せな環境で稽古できてありがたい」“謝罪行脚”の完了も報告
まわしを締めて稽古場で指導する宮城野親方(代表撮影) Photo By スポニチ
 大相撲の宮城野親方(元横綱・白鵬)が4日、所属する東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で稽古に参加し、弟子たちの指導に当たった。
 総勢40人の力士が在籍する“新生・伊勢ケ浜部屋”。宮城野部屋の閉鎖に伴う転籍で部屋付きとなった宮城野親方は、白まわしを締めて稽古場に降りた。約3時間続いた申し合い稽古中は常に土俵の近くに立って見守り、時には力士たちと組み合ってまわしの切り方などの実技指導も。伊勢ケ浜勢と旧宮城野勢を分け隔てなく、熱心に指導した。「自分が知っているもの、身につけているものを精いっぱい伝えたいという気持ちで過ごしています」。合併から約1カ月、文字通り“裸一貫”で親方業を全うしている。

 歴代最多の優勝45回を誇る最強横綱の指導は、部屋の全力士にとってもプラスになっている。4月中には、幕下・聖富士(19)らと相撲を取った日もあった。この日、実際に組み合って寄り方の指導を受けた幕内・熱海富士(21)は「同じ稽古場にそういう方がいるのでありがたい」と感謝していた。

 宮城野親方は力士たちを指導しつつも「今は指導を受ける立場ですから」と、伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)から師匠としての再教育を受けている。「30年近く部屋を支えている方ですから、いろいろなことが勉強になります。うちの部屋に足りないものが伊勢ケ浜部屋にはたくさんあった。いろいろなタイプ、いろいろな持ち味を持っている関取衆がいますから。こんなに幸せな環境で稽古できることは本当にありがたいと思います」。多くの学びを得ているようだ。

 また、旧宮城野部屋の弟子たちの親に会って部屋閉鎖の経緯を説明して回る“謝罪行脚”を終えたことも明かした。「膝と膝をつき合わせてしっかり謝って…無事に終わりました。実際に会うと“安心した。頑張ってください”という声の方が多かったですね」。部屋の再興へ向け、信頼を取り戻す確かな一歩を踏み出した。

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