葛西潤 男子1万メートルVでパリ五輪名乗り 自己ベスト19秒以上も更新

2024年05月04日 04:43

陸上

葛西潤 男子1万メートルVでパリ五輪名乗り 自己ベスト19秒以上も更新
男子10000メートルで優勝した葛西(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【陸上 日本選手権 ( 2024年5月3日    静岡県袋井市・静岡スタジアム )】 パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子1万メートルは葛西潤(23=旭化成)が27分17秒46、女子は五島莉乃(26=資生堂)が30分53秒31で優勝した。ともに五輪参加標準記録(男子27分0秒00、女子30分40秒00)突破はならず、今大会での出場権獲得はならなかった。今後、世界ランキングで五輪切符を得る可能性がある。
 伏兵の葛西が、驚異的なスパートで頂点に立った。先頭集団から残り1キロで一気に前に出た。自己ベストを19秒以上も大幅更新し「ひそかに優勝を狙っていた」と、してやったりの表情だった。

 創価大2年時の21年箱根駅伝3区3位で往路初優勝に貢献した逸材。世界ランクのポイントを稼ぐため2週間後に海外レースに出場予定で「チャンスがあるので挑戦したい」と視界に捉えた夢舞台をモノにする覚悟を見せた。

 ≪女子は五島Vもパリ切符お預け≫パリ切符がお預けとなった五島は、悔し涙を流した。序盤からペースメーカーと並走しながら参加標準ペースで推移。6000~8000メートルでタイムを落とし「もっと粘れたら良かった。悔しさの残るレースだった」と語った。ペースメーカーと接触し左膝下を流血するハプニングもあったが、ゴール後まで気づかないほど集中していた。世界ランクでの五輪出場の可能性が残っており「夢が夢で終わらないよう、練習を積みたい」と話した。

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