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【柔道】異例 斉藤立をパリ五輪1カ月前の国際大会に派遣 シード順のアップが目的か

2024年06月11日 19:40

相撲

【柔道】異例 斉藤立をパリ五輪1カ月前の国際大会に派遣 シード順のアップが目的か
斉藤立 Photo By スポニチ
 全日本柔道連盟(全柔連)は11日、男子100キロ超級パリ五輪代表の斉藤立(22=JESグループ)を、今月21、22日にペルー・リマで開催されるパン・アメリカン・オープンに派遣すると発表した。当初の計画になかったもので、本番約1カ月前に国際大会に出場するという異例の派遣となる。
 今回の派遣理由を全柔連は明記していないが、シード順位を上げ、五輪本番で強豪相手との対戦を回避する狙いがあるものとみられる。

 先週末のマドリード欧州オープンで五輪2大会連続王者のテディ・リネール(フランス)が優勝し、シード順位はリネールが7位から6位、斉藤が6位から7位に変動した。このまま本番を迎えた場合、斉藤は準々決勝で世界ランキング2位で22年世界王者のイナル・タソエフ(ロシア)、準決勝でリネールと当たる公算が高い。一方で6位の場合、準々決勝では3位のテムール・ラヒモフ(タジキスタン)と当たるが、対戦成績は5戦全勝と好相性で、負担は大きく軽減される。

 ただしフランス側も日本サイドの動向を見越してか、リネールをパン・アメリカン・オープンにエントリー。両者ともに出場した場合、直接対決が実現することは必至で、五輪本番に何らかの影響が出る可能性が高い。日本から片道30時間以上をかけての移動に伴う疲労や体への負担、ケガのリスク、本来は稽古に打ち込む時期に移動や現地調整を含めて1週間を奪われる影響も少なくないとみられ、今後の動向に注目が集まる。

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