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【バドミントン】パリ五輪へ暗雲…強化費削減で代表合宿が相次ぎ中止に 日本協会不祥事が影響

2024年06月11日 16:17

バドミントン

【バドミントン】パリ五輪へ暗雲…強化費削減で代表合宿が相次ぎ中止に 日本協会不祥事が影響
パリ五輪を前に取材に応じるバドミントン日本代表の朴柱奉ヘッドコーチ Photo By スポニチ
 バドミントン日本代表の朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチら首脳陣6人が11日、来月26日に開幕するパリ五輪を前に東京都内で取材に応じ、04年に就任した韓国出身のヘッドコーチ(HC)は、「予定通りのプログラムができなくて残念」と当初の計画通りに強化合宿ができていない現状を嘆いた。
 朴HCら首脳陣は昨年11月に五輪に向けた強化計画を作成。しかし22年度に発覚した日本協会理事の賞金横領や国庫補助事業での不正申請により、昨年度は国からの強化費が2割削減に。24年度の強化費は、前年の約8億円から2億9000万円と大削減され、当初予定していた強化合宿が相次いでキャンセルになったという。

 朴HCは「協会の問題があり、(4月の)アジア選手権前の合宿もキャンセル。(五輪選考レースで)一番大事なスーパー1000の大会だったが、キャンセル。今回のシンガポール、インドネシア(オープン)前もキャンセル。五輪のシード権が掛かる大事な大会だったが、あまりいい結果じゃなかった」と吐露した。

 現在、女子シングルスの山口茜(再春館製作所)ら12人の代表選手は、それぞれの所属先で練習を行っている。各種目ごとの担当コーチが視察して指導を行っているが、代表合宿ならではのレベルの高い練習や、一体感の醸成は難しい。朴HCも「(代表合宿なら)トップを集めて練習できる。(味の素ナショナル)トレーニングセンターなら練習の質が絶対に違うし、他競技(代表)も練習していて、雰囲気がある。この部分に触れられないのは残念」と話した。

 協会の不祥事が大きな影を落としている形だが、言い訳をしている時間はない。今月28日にはようやく第1回の合宿を実施し、7月11日からの第2回を経て、中旬にパリ入りをする予定のバドミントン日本代表。大きな期待をされながら、男女混合ダブルスの銅メダル1つに終わった東京五輪のリベンジへ、逆境すらも血肉にしてメダルラッシュを目論む。

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