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パラ日本代表に賠償命令 清原弁護士が名誉毀損裁判を解説「匿名というのはないと思っていい」

2024年08月07日 15:08

五輪

パラ日本代表に賠償命令 清原弁護士が名誉毀損裁判を解説「匿名というのはないと思っていい」
東京・赤坂のTBS社屋 Photo By スポニチ
 国際弁護士の清原博氏が7日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、パラアーチェリー選手の女性がブログへの投稿で名誉を傷つけられたとして、同競技のパリ・パラリンピック日本代表の重定知佳選手(41)を相手取り起こした損害賠償請求訴訟について解説した。
 東京地裁は6日、投稿により精神的苦痛を受けたと認め、約124万円の支払いを命じた。重定選手側は控訴する意向を示している。

 原告の女性は小野寺朝子さん(48)。判決を受けて「代表の自覚があればこのような書き込みはできない。(重定選手の)パリパラリンピック出場は残念に思う」と述べた。

 この裁判について、清原氏は「控訴される予定ですから、判決自体確定するかどうか分かりませんけども」と前置きし、「東京地裁が言っているように、ルール違反だという書き込みがあったけれども、ルール違反だというのならブログに書くことではない。競技団体に“ルール違反じゃないですか?”と問い合わせればいい」と指摘。「なぜそれを相手のブログに書き込むのか。それが問題です」と首をひねった。

 その上で「我々はそのことを正しいと思って書き込むと思うけれども、それで相手を傷つけることもあるわけだから、本当にブログとかSNSに書くことなのかどうか。他のところに言えばいいだけじゃないか?ということをしっかり考えなきゃいけないと思いますよね」とコメントした。

 SNSの発達により、至るところで誹謗(ひぼう)中傷の被害が発生しており、パリ五輪の出場選手にも心ない声が浴びせられていることが問題化している。今回の例は、小野寺さん側の発信者情報開示請求で、重定選手による投稿と判明した。清原氏は「匿名でされてもほとんど開示請求で誰が書いたか分かる。匿名というのはないと思っていいと思います」と、中傷の発信元に警告した。

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