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内島萌夏 全米OP初出場 「ミスしてもいい」“強気”の逆転勝利

2024年08月28日 04:39

テニス

内島萌夏 全米OP初出場 「ミスしてもいい」“強気”の逆転勝利
女子シングルス1回戦を突破した内島萌夏 Photo By 共同
 テニスの4大大会の最終戦、全米オープンが26日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで開幕。シングルス1回戦が争われ、世界ランキング64位の内島萌夏(もゆか、安藤証券)が111位のタマラ・コルパチュ(ドイツ)に3―6、6―3、6―4で勝ち、初出場で2回戦に進出した。
 内島は気負いと、前哨戦で腰を痛めた影響からサーブが入らず第1セットを落とした。それでも「ミスしてもいい」と強気な姿勢を貫き、2セットを連取して逆転勝ち。勝利の瞬間は拳を握り締め「初めての全米で勝てたことは喜んでいいのかな」と笑った。

 第1サーブ成功率は46%と低調だった。活路を見いだしたのはストローク戦での強打。「自分から展開できる場面が多い」と判断し要所でコーナーへ打ち分けた。決定打の本数は25で、相手の17を上回った。
 母の出身地マレーシアで生まれ、4~8歳は父の仕事の都合によりインドネシアでの暮らしも経験。日本へ移り、9歳で競技を始めた。今季は国際テニス連盟主催のツアー下部大会で優勝を重ね、全仏オープンで4大大会初勝利と飛躍。世界ランキングは日本女子最上位の64位につける23歳のホープだ。

 8月11日が誕生日で、名前は「萌夏」。「夏は大きい大会が続くのでワクワク感がある」と勢いそのままに一つでも上を目指す。

 ≪西岡、無念の棄権≫男子は世界53位の西岡良仁(ミキハウス)が同54位のミオミル・ケツマノビッチ(セルビア)と6―7、6―2、7―5、5―7で迎えた第5セット途中でけいれんのため棄権した。

 男子シングルスの西岡は第5セット途中にけいれんに見舞われ、無念の棄権となった。左太腿裏などを気にするそぶりを見せ、動きが次第に鈍った。最後は苦悶(くもん)の表情を浮かべて倒れ込み、プレーを再開できなかった。第1セットを奪われた後の2セットを豊富な運動量と正確なショットで反撃して連取。それでも要所でのミスが響いて第4セットを落とすと力尽き、5大会ぶりの1回戦突破はならなかった。自身のX(旧ツイッター)で男子ダブルスも棄権する意向を示し「とてもつらい終わり方」と投稿した。

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