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岩崎亜久竜 優勝副賞でファーストクラス航空券獲得 「万全の態勢で」米ツアー予選会挑戦を明言!

2024年09月16日 04:00

ゴルフ

岩崎亜久竜 優勝副賞でファーストクラス航空券獲得 「万全の態勢で」米ツアー予選会挑戦を明言!
 通算20アンダーで優勝した岩崎亜久竜(中央)=札幌GC輪厚 Photo By 共同
 【男子ゴルフツアー ANAオープン最終日 ( 2024年9月15日    北海道 札幌GC輪厚C(7066ヤード、パー72) )】 首位と3打差の3位から出た岩崎亜久竜(26=フリー)が1イーグル、6バーディー、1ダブルボギーの66で回り、通算20アンダーで逆転優勝を飾った。昨年10月の日本オープン以来となるツアー2勝目。94年大会で尾崎将司が樹立した大会最少スコアにも並んだ。21年にツアーデビューした思い出の大会で新たな歴史をつくった。
 最終18番、単独首位の岩崎を試練が待っていた。「バーディーが取れれば確実に優勝できる」。力んだ第1打は左の林へ飛んだ。前方に木が並ぶピンチ。それでも「低いドローを打つことだけ意識して思い切り振った」。攻めの姿勢を失わず、5Iで1メートルの隙間を通してグリーン右に運んだ。会心の“寄せワン”でしのいだ。

 尾崎将司の持つ大会最少スコア20アンダーで72ホールを終え「日本を代表する偉大なプレーヤーの記録に並べて夢のよう」と誇らしげだ。後半は湯本開史キャディーと「30年破られていない記録だから20アンダーまでいけば絶対勝てる」と話しレジェンドの残した数字だけを目指した。

 21年の今大会でツアーデビューした。だが初日はフェアウエーキープに苦しみ76を叩いた。2日目に68と巻き返したものの1打及ばず予選落ちした。今年も初日はフェアウエーキープ1度だけ。2日目以降も何度も林に入れたが4日間60台で回り「フェアウエーキープは今週も悪かったけど、ラフからの対応、グリーン周り、パットは成長を感じられた」と胸を張った。

 「米ツアーが小さい頃からの夢」。優勝会見では今年の予選会挑戦を明言し「優勝副賞で(国際線)ファーストクラス・ペアチケットをもらったのでトレーナーさんを連れて万全の態勢で行きたい」と無邪気に笑った。

 賞金ランクは53位から9位に浮上した。「ここからの試合で優勝して最後までランキング争いを楽しめるところまで頑張りたい」と賞金王にも意欲を示した。 (福永 稔彦)

 ◇岩崎 亜久竜(いわさき・あぐり)1997年(平9)12月17日生まれ、静岡県出身の26歳。8歳でゴルフを始める。クラーク記念国際高―日大出。海外赴任の経験がある両親から「海外で通用する名前を」と亜久竜と命名された。20年9月プロ転向。1メートル81、86キロ。

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