“6投目の北口”でまたもビッグタイトル「任せろって思った」五輪後発症の腰痛も緩和 スマイル戻った
2024年09月16日 03:30
陸上
人生を懸けたパリ五輪から1カ月。体をいじめ抜いた代償か、拠点のチェコに戻ると人生初の腰痛を発症。ほとんど動けず練習を3週間も休んだ。「凄く不安だった」。五輪後は欧州で3試合を予定していたが、連覇の懸かるDLファイナルに絞って調整を進めた。ようやく疲労が抜け、この日の快投につながった。「力で投げた感じはせず、スルッといった」。初めて制した昨年の世界選手権など数々の逆転劇を演じた「最後の一投」で再び強さを見せた。
今年は昨年取り損ねた日本選手権に加え、五輪、DLファイナルと主要タイトルを全て手にした。来年9月には東京開催の世界選手権が待つ。「日本の皆さんの前で自分らしい投てきを見せたい」と思いをはせるが、まずは小休止。欧州での戦いを終え、帰国の途に就いた。
▽ダイヤモンドリーグ 世界陸連が主催する14戦によるリーグ戦。2010年に新設され、例年5月から9月にかけて世界各地で開催される。男女各12種目の獲得ポイントで競い、上位がファイナルに進み、年間優勝者を決める。リーグ各大会の優勝賞金は1万ドル(約141万円)でファイナルは3倍の3万ドル(約423万円)。昨年、北口が日本勢初のファイナル制覇を飾った。