“ナックル姫”吉田えりが米初勝利!

2010年02月14日 06:00

野球

 「ナックル姫」が輝きを取り戻した。アリゾナ・ウインターリーグのユマ・スコーピオンズに所属する吉田えり投手(18)が12日(日本時間13日)、チーム・カナダ戦に2度目の先発。4回を4安打無失点の好投で米初勝利を挙げた。1月29日の開幕戦で先発し、2回5失点でKOされた相手にリベンジした。
 前回対戦時は1四球に加え4死球と乱れたが、6試合目で米国のマウンドやボールにも慣れた。初回、3回は3者凡退。2回2死一、二塁のピンチでは外角に決め球のナックルボールを投じ、見逃し三振を奪った。4回は2死から三塁打を許したが、再びナックルを引っかけさせて遊ゴロ。無四死球で予定の投球回を投げ終えた。昨季は関西独立リーグ・神戸で主に救援を務め未勝利だったため、吉田にとっては“プロ初勝利”となった。
 2試合目以降は計9イニングで1失点。リーグ巡回投手コーチのレス・ランカスター氏は「ナックルをうまく制球してストライクが取れていた。環境に慣れ、落ち着いて投げているのがいい。いい球を投げているので(抑えても)誰も驚かない」と高い適応能力を認めた。
 同リーグにはメジャー10球団前後のスカウトが常時滞在し、10日にはアトレティコスの遊撃手がメッツとマイナー契約を結んだばかり。「悔いが残らないよう挑戦したい」と米国の地を踏んだ吉田もこの好投が続けば、夢が夢ではなくなってくる。

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