西武“スーパーエース”雄星で5連勝!開幕から9戦連続QS 

2017年05月27日 05:37

野球

西武“スーパーエース”雄星で5連勝!開幕から9戦連続QS 
8回1失点の力投で5勝目を挙げた西武先発の菊池 Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武5―1楽天 ( 2017年5月26日    kobo宮城 )】 これぞ、エースの投球だ!西武・菊池雄星投手(25)が26日、楽天戦に先発し8回4安打1失点で今季5勝目を飾った。4回に1点を先制されたが、開幕から9試合連続クオリティースタート(QS)、8度目のハイクオリティースタート(HQS)をマークする安定感で終盤の逆転を呼び込んだ。チームはこれで5連勝。最2位・ソフトバンクとは0・5ゲーム差に接近。首位・楽天にも4ゲーム差に迫った。
 杜の都でエース・菊池が首位・楽天を力でねじ伏せた。「しびれる展開だったので気持ちが勝手に入った。前回は(チームを)6連勝で止めてしまったので、4連勝で止めるわけにはいかない」とプライドを口にした。

 4回2死一、三塁では松井稼にスライダーを左前打された。だから、この日3度目の対戦となった7回は「稼頭央さんに変化球でかわすより直球の方が勢いがつく」と、捕手のサインに首を3度振って152キロ直球で見逃し三振に斬った。

 打線が逆転した直後の8回も、ペゲーロに最速153キロを計測するなど力でねじ伏せた。8回4安打1失点で5勝目。109球で9奪三振の粘投が打線の爆発を呼び込んだ。辻監督も「雄星は勝たせないといけない。本当に気合が入っていた。負けられないというエースの気持ちがあった」と絶賛。チームは5連勝で、最近12試合で11勝1敗と快進撃が止まらない。

 エースの自覚、その振る舞いで若手を引っ張る。「歴史上の人物で一番好き」と挙げるのが、江戸時代屈指の名君として知られる上杉鷹山だ。ばく大な借金で苦しんでいた米沢藩の再興に尽力。日常の食事は一汁一菜と自ら率先して節約を実行した生き方が、心に響いた。童門冬二著の「小説 上杉鷹山」は人生の道しるべとなる愛読書だ。

 「17歳で藩主になって自分も質素な生活をして行動で示す。僕はリーダーではないけど後輩も見ている。中途半端な姿は見せてはいけない」

 今季は登板した9試合で全てQSを達成。さらに7回2自責点以下のHQSも8度クリアし、リーグトップの防御率1・23と圧巻だ。尊敬する岸が昨オフに楽天へFA移籍。絶対エースとして負けられない。「中継ぎを休ませるのが仕事ではない。勝つのが仕事。もっと勝ち星を増やしていかないと」。球界を代表するエースへ、菊池の志は、まだ道半ばだ。 (平尾 類)

▽クオリティースタート(QS) 先発投手を評価する基準の一つ。勝敗にかかわらず、6回以上を投げ、3自責点以下に抑えれば、試合をつくり先発の役割を果たしたとされる。また先発して7回以上を投げ、2自責点以下に抑えた際には「ハイクオリティースタート(HQS)」として高く評価される。

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