DeNA佐野、人生初サヨナラ打!代打で最下位転落危機救った

2018年06月30日 05:30

野球

DeNA佐野、人生初サヨナラ打!代打で最下位転落危機救った
9回1死一、二塁、サヨナラ打を放った佐野は水を浴びせられる(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA5―4広島 ( 2018年6月29日    横浜 )】 DeNAは29日、広島にサヨナラ勝ちで連敗を3で止めた。2年目の佐野恵太内野手(23)が4―4の9回に初のサヨナラ打となる右翼線二塁打を放った。3点ビハインドの8回にはドラフト2位の神里和毅外野手(24)が同点の右越え5号3ランを放つなど、敗れれば単独最下位転落の可能性があった試合の終盤に粘り、首位・広島の連勝を6で止めた。
 若き大砲候補がチームを救った。4―4の9回1死一、二塁でコールされた代打・佐野が初球のツーシームをはじき返した。低い軌道の打球は、フェアゾーンぎりぎりで右翼フェンスを直撃。両拳を突き上げながら歓喜の輪の中心へ飛び込んだ。

 「やりました!人生で初めてのサヨナラヒットだったので、夢のような時間でした」

 試合前の時点で、得点圏の成績は17打数1安打だった。この日も「得点圏打率が低かったので、ドキドキしながら打席に入った」。3点を追う8回に同点3ランを放った神里が、9回1死二塁で申告敬遠で勝負を避けられた直後、初のサヨナラ打で試合を決めた。

 佐野と神里はともに寮生で、佐野の車で常に球場の行き帰りをともにする。佐野が1学年下で「(神里と)よく顔が似てるって言われる。お兄ちゃんみたい」と笑う。先週の名古屋遠征では、試合前練習を終えると、神里は自分のヘルメットがないことに気づいて焦った。隠した犯人は佐野。周囲に自然と笑顔が広がった。もちろん敬意も失わない。「ずっと1軍で結果を出している。凄いなと思って見ている」と佐野。同世代で刺激を与え合う関係が、8、9回の土壇場への逆転劇を呼んだ。

 負ければチームは4連敗で、4月6日以来の最下位転落の危機だった。この試合からロペスが右太腿裏の肉離れから復帰。首位・広島の連勝を止め、ラミレス監督は「今季ベストの試合。一番強いチームにこういう形で勝てた」と相好を崩した。借金5の4位。これ以上、広島を走らせるわけにはいかない。(重光 晋太郎)

 ◆佐野 恵太(さの・けいた)1994年(平6)11月28日生まれ、岡山県出身の23歳。捕手だった広陵時代は甲子園出場はなし。明大では一塁手で東京六大学ベストナイン2度。16年ドラフト9位でDeNA入り。ダイエーなどで活躍した佐々木誠氏(現・鹿児島城西高監督)を叔父に持つ。1メートル78、84キロ。右投げ左打ち。

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