【茨城】土浦日大連覇!取手二Vメンバー対決制した

2018年07月26日 05:30

野球

【茨城】土浦日大連覇!取手二Vメンバー対決制した
<常総学院・土浦日大>常総学院に勝利し、歓喜の輪を作る土浦日大ナイン(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【第100回全国高校野球選手権記念茨城大会決勝   土浦日大6―1常総学院 ( 2018年7月25日    ノーブルホームスタジアム水戸 )】 注目の同級生対決を制した土浦日大・小菅勲監督は試合後、恩師が観戦していたことを知った。「え〜っ、来ていたんですか」。目を丸くして驚いた。
 2年連続の夏切符を手にした。決勝で対決したのは、84年夏の甲子園決勝で「KKコンビ」を擁するPL学園を破り、全国制覇した取手二で同僚だった佐々木力監督率いる常総学院だ。

 就任3年目。51歳で初めて実現した勝負を木内幸男氏(87)に披露できた。しかも、会心の勝利。1点ビハインドの4回、9番・石渡の中前適時打で同点とし、なおも1死満塁で鈴木主将は「楽な気持ちで入れた」と右前適時打で勝ち越した。敵失も絡んで一挙6点を奪い、ナインは伸び伸びとダイヤモンドを駆け回った。

 小菅監督は「監督が主役では駄目。選手たちが自分で考え、野球を楽しむことが大事」と自主性を重んじる。「冬の期間は自分たちで練習メニューを決めた。打撃練習に特化した」と鈴木主将も明かす。木内氏も「管理し過ぎると萎縮してしまう。自由にやらせるのがいい」が口癖。そんな「木内イズム」を継承するかのようにチームをつくってきた。

 節目の年に因縁ともいえる巡り合わせ。「全国制覇した仲間と100回記念の決勝。(今年は08年に病死した)エース石田(文樹さん、享年41=元大洋)の十周忌。あいつが仕組んだのかな」。あいさつはできなかったが、木内氏が愛弟子対決を喜んでいたと聞いた。指揮官は「光栄です。甲子園でもこういう野球を見せたい」と胸を張った。昨夏は初戦敗退。今年の夏は勝って喜ばせたい。34年前と同じように――。 (小野寺 大)

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