広島・佐々岡監督 反転攻勢のキーマン、KJ復調信じる「一つ勝てば変わる」

2020年08月25日 05:30

野球

広島・佐々岡監督 反転攻勢のキーマン、KJ復調信じる「一つ勝てば変わる」
キャッチボールするK・ジョンソン(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 首位・巨人に3連勝し、後半戦の反転攻勢に望みをつなぎたい広島は、25日から敵地でDeNAとの3連戦を迎える。キーマンの1人が3戦目の27日に先発予定のクリス・ジョンソン投手(35)だ。開幕から登板8試合未勝利にあえぐ助っ人左腕。佐々岡真司監督(52)は「一つ勝てば変わる」とし、実力者の復調を信じる姿勢を強調した。
 横浜への移動前のマツダスタジアム。うだるような暑さの中で、K・ジョンソンは、DeNA戦に先発予定の九里や野村、週末の阪神戦に備える森下、遠藤らとともに大粒の汗を流し、ショートダッシュを繰り返した。

 「やってもらわないといけない選手。本人と話をしながら次も頑張ってもらう」

 15年の沢村賞左腕が陥った、開幕から登板8戦未勝利のドロ沼。6回途中4失点で5敗目を喫した前回20日のDeNA戦後、佐々岡監督はK・ジョンソンの処遇についてそう説明し、再調整への質問には首を横に振った。苦渋の表情だった。

 異例の判断に違いない。何しろ、開幕から女房役を務めた会沢に代え、首脳陣は「流れを変えるため」に昨季まで専属捕手だった石原慶を先発起用。奥の手を使っても勝てず、投球内容にも変化が見られないなら、大方の場合は見切られる。

 「アドバイスというか、気持ちの面などについて話はしている。実績のある投手。一つ勝てば気持ちが変わってくると思う」
 そうならない裏側には、2軍から推薦される投手がいない事情がある。加えて、9月1日からは未曽有の13連戦。先発の数が必要になり、落とすに落とせない。そうした現実を踏まえ、佐々岡監督は復調を願って先発機会の継続を決めた。

 無論、首脳陣は手を尽くしている。「真っすぐの強さは戻っているので、あとは低めの制球。いろいろ話し合いながら」と沢崎投手コーチ。ストライクボールの判定にイラ立つ精神面についても、指揮官自ら前回登板後に助言を送った。

 首位・巨人に3連勝した勢いを持続したいDeNAとの3連戦。勝ち越せば、後半戦の反転攻勢が現実味を帯びる。そのためには、K・ジョンソンの今季初星と復調が欠かせない。来日5年間で57勝を挙げた意地とプライドを見せてほしい。(江尾 卓也)
 

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