故トム・シーバー氏に捧ぐ「ミラクル」 メッツがヤンキースに劇的なサヨナラ勝ち

2020年09月04日 10:25

野球

故トム・シーバー氏に捧ぐ「ミラクル」 メッツがヤンキースに劇的なサヨナラ勝ち
10回にサヨナラ本塁打を放ったメッツのアロンソ(AP) Photo By AP
 メッツは3日、地元ニューヨークのシティ・フィールドでヤンキースと対戦。前日にチームのOBでリーグを代表する右腕投手でもあったトム・シーバー氏死去の一報を受けての試合で、ベンチには75歳で亡くなった同氏の背番号41のユニフォームを掲げて試合に臨んだ。
 2回表に4点を失ったもののメッツは粘り強く反撃。9回には無死2塁で代走のビリー・ハミルトン(29)が三盗を失敗したが、J・D・デービス(27)がヤンキースのクローザー、アロルディス・チャップマン(32)から値千金の5号同点ソロを放って試合を延長に持ち込んだ。

 そして10回、昨季53本塁打を放ってナ・リーグの新人王となったピート・アロンソ(25)がヤンキース6番手、アルバート・アブレイユ(24)から起死回生の8号サヨナラ2ランを放ってシーバー氏が成し遂げたように“ミラクル・メッツ”を再現させた。

 無観客試合だったためにこの日、ファンは球場のゲートの前に献花。先発したメッツの先発、ロバート・ガゼルマン(27)は1回2/3で4失点と精彩を欠いたが、シーバー氏の投球フォームのトレードマークでもあった土のついた右膝を再現。最初から右膝に土をこすりつけて通算311勝を挙げた“大先輩”に敬意を示した。

 シーバー氏は引退してからヤンキースの専属解説者を5年務めたが、ヤ軍のアーロン・ブーン監督(47)とも関係は密接。「ストライキがあった1981年、私の父(ボブ・ブーン氏=元フィリーズの捕手)は選手会の代表者でもあったので、シーバー家とは1週間ほど生活を共にしていた。8歳だった私はよく彼(シーバー氏)に遊んでもらった」と当時の思い出を語っていた。

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