広島・高橋大 逆転での開幕1軍見えた! 勝負強さ発揮の適時打 脱力テーマの打撃改造が奏功

2021年03月14日 05:30

野球

広島・高橋大 逆転での開幕1軍見えた! 勝負強さ発揮の適時打 脱力テーマの打撃改造が奏功
<オープン戦 広・日>8回1死二、三塁、高橋大は右前に適時打を放つ (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【オープン戦   広島3ー1日本ハム ( 2021年3月13日    マツダ )】 広島・高橋大樹外野手(26)は13日、日本ハムとのオープン戦に途中出場し、2―0の8回に右前適時打を放って逆転での「開幕1軍入り」に前進した。今春は2軍スタートながら3月上旬に1軍合流して好調維持。「右の代打」候補として猛アピールし、首脳陣の評価を高めた。
 肩の力が抜けているから変化球に反応できる。7回の守備から途中出場した高橋大の1打席目は8回1死一、三塁の好機だった。

 「去年は何回も(得点圏を)つぶしているので…」

 2球目に一塁走者の曽根が二盗して二、三塁。続く3球目、カウント1―1から西村の低めへのカーブを拾うと、一、二塁間を抜く右前適時打となった。1打席で勝負強さを見せることに成功した。

 「(狙いは)直球から入ったけど、ほとんど変化球で攻められている。そこを課題にしていたので、変化球をヒットゾーンに飛ばせたのは良かった」

 チームは沖縄春季キャンプで進塁打などを想定したケース打撃を練習に取り入れ「つなぎの攻撃」を徹底してきた。しかし2―0の7回1死二、三塁では林、矢野が2者連続空振り三振で無得点。控え組が役割を実行できない中、1軍キャンプにいなかった高橋大が見事に見本を示した。

 今春は2軍スタートだった。昨季は高卒8年目にして自身初の開幕1軍をかなえるも、出場14試合で3安打。「自主トレから自分で考えて一から全部変えた」。脱力をテーマに打撃改造に着手。「力みにくくなる」と構えるグリップの高さを胸の位置まで下げた。打席数が限られる1軍合流後も「とりあえず力を入れないように」と自らに言い聞かせる。

 1軍合流日だった6日のヤクルト戦では、1打席目に中前打を放った。オープン戦は7打数2安打、打率・286。代打候補として1打席目に結果を残した評価は高く、河田ヘッドコーチには「気持ちが結果につながっている。最後まで(1軍に)残ってほしいと思っているんだけどね」とまで言わしめる。今春2軍スタートから、逆転の開幕1軍入りが現実味を帯びてきた。

 右の代打候補は長野を筆頭に磯村、正随が控え競争は続く。「開幕1軍だけなら去年みたいになってしまう。そこが目標ではない。ずっと1軍で打てるようにしたい」。「開幕1軍」に向けての意気込みは、打席と同様に肩の力が抜けている。(河合 洋介)

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