トヨタ自動車、七十七銀行に快勝 若手とベテランが融合

2021年04月07日 14:55

野球

トヨタ自動車、七十七銀行に快勝 若手とベテランが融合
JABA長野大会・七十七銀行戦で投打に活躍した渕上佳輝投手(左)と中村健人外野手 Photo By スポニチ
 【第62回JABA長野大会   トヨタ自動車8―1七十七銀行(7回コールド) ( 2021年4月7日    長野オリンピックスタジアム )】 社会人野球の第62回JABA長野大会が長野オリンピックスタジアムなどで7日、開幕した。予選リーグAブロックの初戦に臨んだトヨタ自動車は8―1の7回コールドで七十七銀行に快勝。日本選手権への出場権獲得に向け、幸先良いスタートを切った。
 若手とベテランが融合した。1―1で迎えた3回1死一、二塁。4番に抜てきされた2年目・中村健人が首脳陣の期待に応えた。

 「3回はカウントをつくることができた。(4番として)チームの勝利が何よりの役目なので、何としても還したかった。後ろに良いバッタがーがいてくださるので、小さい打撃にならずに自分のバッティングをすることを心がけました」

 カウント1―2と追い込まれたが、簡単には終わらなかった。際どいボールを見極め、ファウルで粘る。フルカウントからの7球目、内角ストレートをとらえると、打球は左翼の頭上を越える決勝の2点二塁打となった。

 若き主砲を後方から支えるのが、10年目の樺澤健だ。1点劣勢の2回無死一、二塁では犠打を決め、その後の同点機を演出。5点優勢で迎えた6回1死満塁では、持ち前の勝負強さを発揮した。

 「ツーナッシングに追い込まれたので、何とか前に飛ばそうと。オープン戦で同じような場面が回ってきたときは結果が出ていなかったので、1本出たのは良かったです」

 3球目のやや内寄りのストレートに食らいついた。決して会心の当たりではなかったが、中前で弾む2点タイムリー。試合の行方を決定づけた。

 16年の都市対抗、14、17年の日本選手権はいずれも4番打者として優勝に貢献した。この日は6番でのスタメン起用。再び4番を勝ち取る思いも忘れていないが、一方で「中村にプレッシャーがかからないようにしていきた」と口にする。全てはチームの勝利のためにほかならない。

 投げては右腕・渕上佳輝が好投した。初回2死からソロを許したが、その後は要所を締める粘り強い投球を披露。6安打を浴びながらも7回1失点に封じ込めた。

 「JABA大会で先発させてもらうのは、きょうが初めてでした。そこの緊張感はありましたが、難しく考えず1人1人丁寧に投げることができました」

 最大のポイントは3点優勢の5回だった。二死一、三塁で打席には茂野彰宏。本塁打、二塁打と痛打されていたが、ここで打たれるわけにはいかなかった。「抑えれば流れを持って来られる。思い切っていきました」。フルカウントまでもつれ込んだが、最後は外角低めにストレートを投げ込み空振り三振。ここぞの場面で、真価を発揮した。

 中村と同じく入社2年目。最速150キロのストレートとチェンジアップのコンビネーションが持ち味だ。昨年までの大黒柱だった栗林が広島入り。新生トヨタの一員として、渕上は「弱くなったと言われるわけにはいかない。チームの勝利に貢献できるよう頑張ります」と力を込めた。

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