巨人・松原が先頭弾!セ育成ドラフト出身初 7戦連続1番起用の原監督に通算1100勝贈った

2021年04月16日 05:30

野球

巨人・松原が先頭弾!セ育成ドラフト出身初 7戦連続1番起用の原監督に通算1100勝贈った
<巨・中>初回無死、左越えに先頭打者本塁打を放った松原(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5―1中日 ( 2021年4月15日    東京D )】 打球を見ながら、巨人・松原は全力で走った。フェンスを越えるとは思わなかったからだ。「手応えは完璧ではなかった。びっくりしたほうが大きい」。そう振り返った2号ソロは育成ドラフト出身選手ではセ・リーグ初の初回先頭打者アーチとなった。
 アマチュア時代も含めて人生初の初回先頭弾を、恩師が見守っていた。入団1年目の17年に3軍監督を務めていた川相昌弘氏だ。この日は東京ドームでラジオ解説。2月23日のヤクルトとの練習試合でも、取材で訪れていた川相氏の前で同じく2安打3打点をマークしており、松原は「川相さんが来ている時は打てる」と笑った。

 プロとしての生き方を学んだ。「足元を見つめ直せ、とよく言われていた。打撃も、普段の私生活も。足元から崩れていくから、と」。開幕スタメンをつかんだ今でも忘れていない。左翼ポール付近への一発は、カウント2―2と追い込まれ、左足に体重を残して逆方向への打球を強くイメージしたことで生まれた。昨季3本塁打だった1メートル73の小兵が、既に2本目。キャンプでは左手の使い方を特に意識してティー打撃に励み、「それが長打につながってるかもしれない」と語る。この本塁打も左手の押し込みが効いていた。

 7戦連続の1番起用に応える活躍で、原監督に通算1100勝目をプレゼント。節目の白星を「まだまだ生まれたてのホヤホヤ、という気持ちで日々、臨んでいる」と振り返った指揮官に「我々も予想ができないような、そういういいところが出た。打のMVPだと思う」と称えられた。

 連夜のお立ち台でチーム今季初の4連勝をけん引。それでも「全然、いいとは言えない」と浮かれる姿はない。テームズの加入でさらに激しくなる外野手争いにも「やることは変わらない」と足元を見つめた。(小野寺 大)

 《球団通算200号まであと1》松原(巨)が自身初の初回先頭打者本塁打。育成ドラフト出身選手の初回先頭打者本塁打はパでは中村真人(楽)が09年5月25日横浜戦、釜元豪(ソ)が19年6月4日中日戦、牧原(ソ)が同7月26日のオリックス戦で記録しているが、セでは初めてとなった。なお、巨人の初回先頭打者本塁打は199本目。広島に次ぐ2球団目の球団通算200号にあと1本となった。また、坂本(巨)が中日戦に2番・遊撃で先発出場。遊撃手としての通算出場数が1777試合となり、この日の楽天戦で出場機会がなかった鳥谷(ロ)に並ぶ最多記録となった。

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