中日・大野「今は我慢の時」 忍耐力で今季初勝利つかむ 20日DeNA戦先発

2021年04月19日 18:30

野球

中日・大野「今は我慢の時」 忍耐力で今季初勝利つかむ 20日DeNA戦先発
登板を翌日に控え、バント処理の練習を行う中日・大野雄 Photo By スポニチ
 中日・大野雄大投手(32)が19日、ナゴヤ球場での練習に参加。先発する20日のDeNA戦(横浜)に向けての意気込みを語った。
 今季4戦目での初勝利を狙う。ポイントは「我慢」だ。

 「点を取るまで、勝ち越すまで、我慢するのが先発の仕事。12球団どこにも言えるけど、投打のかみ合いが合う時期もあれば、合わない時期もある。1年間やっていくと、そういう流れがあるのは分かっているし、今は我慢の時」

 現状、チーム得点49は12球団最下位。だが援護が少なくても、得点より失点を少なくすれば勝てる。粘り強く投げて援護を引き出し、チームを勝利に導く。

 相手打線も「我慢」の姿勢で攻める。今季はすでに4月6日にDeNAと対戦。その時は不在だったソト、オースティンの両外国人選手が打線に名を連ねる。

 「キーマンというか、DeNA側は帰ってくるのを誰もが願っていたでしょうし、長打ですよね。最大限に注意して、シングル(ヒットは)オーケーくらいの気持ちで攻めていければ。彼らの形で打たさない。気持ちよく打たさない。バッテリーでその方法を探しながら、やっていく」

 細心の注意を払い、得点源を封じ込める。

 昨季は7試合目の登板となった7月31日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)で初勝利。そこから5連続完投勝利を挙げるなど、破竹の勢いで白星を重ね、11勝6敗、防御率1・82をマーク。リーグ最多の投球回数148回2/3、10完投なども評価されて沢村賞を受賞した。

 「去年は7試合目で初勝利。そこからチームがノっていったと自覚している。明日は4試合目の登板なので、1試合でも早く自分に勝ちが付けばいい」

 左腕の勢いに比例し、チームも好調を維持。最終的に8年ぶりのAクラス入りを果たした。自らに勝ち星を付けることで、首位・阪神と8ゲーム差の5位に沈むチームの浮上のきっかけをつくる。

 舞台は東京五輪の会場・横浜スタジアム。2月の春季キャンプ中に侍ジャパンの稲葉監督から「ハマスタどうだ?」と聞かれた。

 「そういう事だと思っている。そこで投げる一発目。もし選出されたら、8月にはそこで投げているし、いいイメージを持って終えられるようにしたい」

 チームの勝利を最優先し、結果的に自らに白星が付けば、言うことはない。沢村賞左腕は全力で腕を振る。

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