ヤクルト・青木 金本超え大卒最多2540安打 39歳壮大なる大記録

2021年08月19日 05:30

野球

ヤクルト・青木 金本超え大卒最多2540安打 39歳壮大なる大記録
<ヤ・巨>3回無死、右前打を放つ青木(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   ヤクルト2―3巨人 ( 2021年8月18日    松山 )】 ヤクルト・青木が、秋季キャンプ地である松山のファンの前で新たな歴史を刻んだ。2―0の3回先頭、フルカウントから直江のフォークを右前へ。日米通算2540安打(日1766、米774)は、元阪神の金本知憲(スポニチ本紙評論家)を上回り、大卒選手では歴代単独最多。「試合に負けてしまったんで。でも、達成できたことはうれしく思います」と控えめに喜んだ。
 安打製造機の礎は大学時代に築いた。公立校の宮崎・日向時代は投手。プロは現実的な目標ではなく「高校まではそこまで必死に練習してなかった」という。指定校推薦で早大に入学。同期には高校時代から有名だった鳥谷(現ロッテ)がいた。負けん気は人一倍。反骨心で誰よりもバットを振った。

 厳しく指導した野村徹元監督は「2人が個人練習を一緒にやっているのは見たことない。鳥谷は人の3倍くらい練習するから目につく。青木は私の見えないところでやっていた」と回想する。「準備の大切さ」を口酸っぱく指導された青木は「大学を経由したことが、プロで活躍する要因になったことは間違いない。野球のプレーの基本を凄く教わった」と感謝する。

 チーム野手最年長の39歳。前半戦は打率・253と調子が上がらなかったが、1カ月の中断期間中は30度を超える暑さの中、ロングティーを行うなどバットを振り込んだ。あの頃のように…。

 髪を短く刈り込み、気合十分で後半戦を迎えた。「とにかく一本でも多く打つこと。それが一番チームにとっていいことだと思う」。逆転負けを喫したが、首位・阪神とは3・5ゲーム差。青木が安打を重ねることで、6年ぶりの優勝も近づく。(青森 正宣)

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