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日本ハムの遊撃争い激化!20歳・上野がプロ6打席目で初安打も「判断ミス」走塁反省

2022年04月09日 05:30

野球

日本ハムの遊撃争い激化!20歳・上野がプロ6打席目で初安打も「判断ミス」走塁反省
<日・楽>3回、二塁打を放つ上野(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム0-3楽天 ( 2022年4月8日    札幌D )】 日本ハムの激しい遊撃手争いに新戦力が加わった。上野響平内野手(20)が8日の楽天戦に「9番・遊撃」で先発出場。1点を追う3回に左翼線二塁打を放った。プロ6打席目での初安打。守備力が高く評価される高卒3年目が、打力も備えたレギュラーへの一歩を踏み出した。
 0―1で迎えた3回1死一塁。打席に向かう上野は、新庄監督から授かった金言を思い起こしていた。

 「どんどん行け。見逃し三振はするな」

 その言葉通り、1ストライクから早川の甘く入った133キロカットボールを思い切り振り抜いた。打球は左翼線を破る二塁打。待望のプロ初安打となり、指揮官もベンチから飛び出して祝福した。

 失敗を生かした。6日のロッテ戦で1軍昇格後即スタメン。しかし、第1打席に見逃し三振するなど3打数無安打に終わった。この日の朝、新庄監督から助言を受け「初球から振っていこうと思った結果、甘く入った変化球を拾えたので、そこは良かったかな」と感謝した。

 京都国際時代は華麗な守備から、阪神の名遊撃手だった吉田義男氏(88=評論家)の愛称「牛若丸」の異名を取った。ロッテ戦は無安打も守備では2個の併殺を含む6度の守備機会を無難にこなし、指揮官は「イメージ的には宮本慎也さんみたいに」と、名球会のレジェンドを引き合いに成長を期待する。

 自ら切り開いた3回の好機では、続く野村の左飛でタッチアップを狙って三塁で刺された。三塁走者・宇佐見の本塁到達より先にアウトとなって得点が入らず「完全に判断ミス」と反省。今後への糧にしたい。

 石井、アルカンタラに加え2軍調整中の中島、水野らを脅かす新たな遊撃候補に名乗りを上げた一日。「まだまだ打てないといけない。打席の中でもっと経験を積んでいきたい」。近年固定できていない遊撃争いへ、火花を散らす。(清藤 駿太)

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