新井貴浩氏 疲労が抜け切れていなかった広島・森下、万全調整難しかった過酷スケジュール

2022年08月03日 04:45

野球

新井貴浩氏 疲労が抜け切れていなかった広島・森下、万全調整難しかった過酷スケジュール
新井貴浩氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島2ー5DeNA ( 2022年8月2日    横浜 )】 【新井貴浩 視点】森下には少し酷なスケジュールだった。先月23日のヤクルト戦の後は中2日で26日の球宴第1戦に登板。しかも2イニングを投げていた。以降は中6日が空いたとはいえ、万全の調整は難しかったのでは。立ち上がりから直球を含めてすべてのボールを操れていなかった。2回は投手の今永に打たれ、3回は2死から5連打。本来はピンチになるほどギアが上がる投手。疲労が抜け切れていなかった。
 攻撃では6回2死、一塁走者の小園がけん制で刺された。やってはいけないミスだった。打者の会沢はファウルで粘り、今永も間合いを嫌ってプレートを外すなど重圧がかかっていた。あの場面でのけん制死は反撃していく中でガックリくる。野球をやっていれば、打てないことやエラーをしてしまうことはある。それらとは違う種類のミスだ。若くてもレギュラーであり、これから成長してチームを引っ張っていってほしい選手としては少し寂しい。本人も反省していると思う。(スポニチ本紙評論家)

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