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ソフトB王手! 和田「個人的な目標を大事な試合で達成できてうれしい」NPB通算150勝目でついにM1

2022年10月01日 04:45

野球

ソフトB王手! 和田「個人的な目標を大事な試合で達成できてうれしい」NPB通算150勝目でついにM1
<楽・ソ>ボードを手にポーズをとる和田(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク5―1楽天 ( 2022年9月30日    楽天生命 )】 王手!ソフトバンクは9月30日、楽天を5―1で下し優勝マジックを「1」とした。先発の和田毅投手(41)が5回2安打1失点で今季7勝目を挙げNPB通算150勝目。41歳7カ月の到達は最年長記録となった。球団では皆川睦雄、杉浦忠に次ぐ3人目となった。打線も4回に柳田悠岐外野手(33)の先制適時二塁打など5連打で3点を奪った。1日は西武戦。2年ぶりのリーグ制覇をエース、千賀滉大投手(29)に託す。
 和田は記念ボードを掲げた後、ふわふわしていた。自身のメモリアル勝利を喜びたいが、チームの優勝も決まりそうだった。楽天戦の試合終了が午後9時5分。同10分から楽天生命パークの大画面で流れたオリックス―ロッテ戦をベンチで見守った。同24分にオリックスがサヨナラ勝ちし優勝は持ち越し。2分後に、ヒーローインタビューに出てきた。

 「遅い時間までオリックスの試合まで見て頂き、ありがとうございます」と、観衆を笑わせた。「個人的な目標を大事な試合で達成できてうれしい。勝ちに貢献でき、いい日になった」。トークも投球も外さない41歳。5回2安打1失点の好投で今季7勝目。同時に史上50人目のNPB通算150勝達成者となった。

 「前回の登板より良かった。いけるところまでと。勝つしかないので」と気迫十分だったが闘志は内に秘めた。冷静に、好テンポで3回まで完全投球した。3―0の4回1死、渡辺佳に初安打となる右越え三塁打。そのままならスタンドインする打球を、柳田が大ジャンプで阻止した。落球こそしたが後頭部をフェンスにぶつける気迫の守りを見せつけ、負傷交代。和田は浅村に適時打は許したが後続を断ち、主将の熱い気持ちにも応えて最少失点で終えた。

 「あれは(スタンドに)入ってた。柳田が心配ですけど、必死に体で止めてくれた」と感謝した。節目の勝利を刻んだ左腕に藤本監督も「最初から飛ばして球も走っていたし良かったよ。これで優勝ならもっと良かったけどね。これからも頑張ってもらわないと」と称えた。

 自身の巨体が夜空に舞う歓喜の瞬間は、埼玉・所沢市に持ち越された。優勝マジックは、ついに「1」。1日の西武戦に勝って決める。「元々、オリックスが勝つと思ってやっている。待って見るのも面白いけど。明日、ちゃんと全員で戦って決めるということで」。指揮官は興奮気味に瞬間を待ちわびた。(井上 満夫)

 ○…和田(ソ)が30日楽天戦で今季7勝目を挙げ、通算150勝を達成した。プロ野球50人目。初勝利は、ダイエー時代の03年4月9日西武戦。通算305試合目での達成は、歴代4位のスピードで、左腕に限れば97年星野伸之(オ)の335試合を抜く最速だ。また、41歳7カ月での達成は94年佐藤義則(オ)の39歳7カ月を上回る最年長記録になった。なお、日米通算では155勝。

 《千賀で決める》エースで優勝を決める。優勝マジック「1」で迎える1日西武戦の先発は千賀。「やらないといけないことは変わらない。一生懸命そこに向かってやりたい」と静かに闘志を燃やした。シーズン最終登板は中5日で臨むが「普通にいけるので、しっかり投げてきたい」と自信をみせた。

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