27個のアウトを取られるまで絶対に諦めない、ハーパーの誓い通り、フィリーズが9回6得点の大逆転

2022年10月08日 11:24

野球

27個のアウトを取られるまで絶対に諦めない、ハーパーの誓い通り、フィリーズが9回6得点の大逆転
逆転勝利に貢献したフィリーズのブライス・ハーパー(AP) Photo By AP
 ナ・リーグのワイルドカードシリーズ(WCS)第1戦で第6シードのフィリーズが第3シードのカージナルスに6-3の逆転勝ち。敵地・ブッシュスタジアムの4万5千人のファンを沈黙させた。世界一11度の名門球団がポストシーズンの試合で2点リードで最後の回に入り、ひっくり返されるのは初めて。MLB公式サイトが詳細に報じている。
 0-2の9回。最速103・1マイル(約165・9キロ)の剛速球を誇る右腕ライアン・ヘルズリーを攻略した。8回途中から登板した右腕に対し、その回は抑えられたが、9回1死後に粘りを見せた。3番リアルミュートがスライダーを左前打。「彼が相手だから、バットに当てることしか頭になかった」と言う。4番ブライス・ハーパー(29)が102・3マイルの直球に空振りで1-2と追い込まれたが、そこから直球、カーブをよく見て四球を選んだ。

 リアルミュートは「あの打席が大きかった。ヘルズリーは何度か空振りを誘う球を投げたのに、ブライスがよく見たし落ち着いていた。あの打席がなければ逆転もなかった」。5番カステラノスも四球で満塁。6番べームが1-1から100・8マイルを肩に食らうが、押し出しに手を叩きながら一塁へ。「痛かったとは思うけど、感じなかったね」と笑った。

 カ軍のトレーナーがマウンドに行く。今週ヘルズリーはパイレーツ戦で突き指をしており、9回になって指の感覚を失った。右腕パランテと交代。1死満塁でカ軍は併殺打を打たせたかった。内野手は定位置より少し前。7番セグラが2-2からの外角低め、ボールになるスライダーを辛うじて当てる。エドマン二塁手がダイブするが、グラブの下を抜け、右前適時打になり、3-2と逆転。その後もフィルダースチョイスや犠飛で加点した。

 ハーパーは「試合前からみんなに誓っていた。今日は勝つし、このシリーズも勝つぞと。途中でリードされても関係がない、27個のアウトを取られるまで絶対に諦めない。口に出すことで、ものごとは実現するんだ」。8回まで2安打無得点に抑えられ、9回も長打はなかったが、粘りで大逆転を成し遂げた。

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