阪神・青柳　CS先陣へ気負いなし「シーズンと変わらない。3連戦で勝ち越すだけ」

2022年10月08日 05:15

野球

阪神・青柳　CS先陣へ気負いなし「シーズンと変わらない。3連戦で勝ち越すだけ」 — ＜阪神全体練習＞　笑顔でウォーミングアップを行う青柳（撮影・大森　寛明）　 Photo By スポニチ

　気負いも、構えることもない。初戦の先発を託された阪神・青柳は、投手3冠を手にしたシーズン同様の意気込みでマウンドに上がる。

　「本当にシーズンと変わらない。短期決戦、CSだからという変化はない。3連戦で勝ち越すだけというイメージ。与えられたところで、どんな役割でも自分のできることをこなすだけだと思う」

　大一番に臨む気の持ちようは人それぞれだが、虎の大黒柱は年間通して投球の質を保ったレギュラーシーズンの“延長”と捉える。過去CSは3試合で1敗、防御率5・00と苦投も「（短期決戦だからと）昨年はいろいろ考えたりしたけど、シーズンと変わらないというのはその時に思った」と経験を生かす。

　対戦相手のDeNA、舞台の横浜スタジアムに対しても注意点は不変。「本当に良いバッターがそろっているので、一発じゃなくてもつながったら怖い。（自分が）一番点を取られているチーム（14失点）なので、球場うんぬんより打者一人、一人と勝負しないと」と表情を引き締めた。左打者を並べ、特にシーズン終盤はファウルで粘って球数を投げさせるなど“青柳対策”に苦戦した。「野手が打ってくれるか、僕が何点に抑えられるかだけ。やることは変わらない」。ここでも“通常運転”を強調した。

　神奈川出身の背番号50にとっては地元での登板。スタンドからも力をもらうつもりだ。「阪神ファンだけではなく自分の親しい人たちが来てくれるところでビジターですけど、横浜で投げるのは全然嫌いじゃない。地元で楽しめたら良い」

　手にした1勝でチームに勢いをもたらす。（遠藤　礼）