パ最優秀バッテリー賞のオリ・由伸&若月 逆転優勝への原動力となった最強コンビ昨年以上に息ピッタリ

2022年10月19日 05:00

野球

パ最優秀バッテリー賞のオリ・由伸&若月 逆転優勝への原動力となった最強コンビ昨年以上に息ピッタリ
オリックス・山本(左)と若月(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 スポーツニッポン新聞社が制定する「2022年度プロ野球最優秀バッテリー賞 powered by DAZN」の選考委員会は18日、パ・リーグは山本由伸投手(24)―若月健矢捕手(27)、セ・リーグは青柳晃洋投手(28)―梅野隆太郎捕手(31)を選んだと発表した。オリックスの山本―若月のバッテリーは2年連続2度目、阪神バッテリーの受賞は17年ぶり3度目。4選手には賞金100万円が贈られる。
 日本シリーズ開幕4日前に届いた朗報。山本の表情もほころぶ。若月とともに2年連続の受賞。オリックスからの選出も2年連続3組目だ。京セラドームでシリーズに向けた調整に取り組んだ右腕は「チームメートと獲れる賞はこれだけ。喜びを分かち合えるのはうれしい」とバッテリーの栄誉を胸に刻んだ。

 今季も大黒柱として26試合に登板。15勝5敗、防御率1・68の好成績を残し、昨年に続いて最多勝、勝率第1位、最優秀防御率、最多奪三振の投手4冠を成し遂げた。チームは見事に143試合目での逆転優勝を達成。ソフトバンクとのCSファイナルSも突破した。

 決して順風ではなく「ダメな時期もあった。ギータさん(柳田)に一発を打たれた試合とか」と言う。5月3日のソフトバンク戦で6回に柳田に満塁弾を浴び5回1/3で降板。若月とのコンビも5試合連続で見送られる期間があった。切り替えることができたのはサウナで過ごす時間。練習の合間に「行こうぜ」と若月に誘われ、京セラドーム内のサウナへ。配球だけでなくグルメの話などで心身ともリフレッシュ。「若月さんは情報通を気取っているけどウソ情報も多くて」という笑い話も緊張を和らげる効果があった。7月23日のソフトバンク戦以降、若月とのコンビは9試合で無傷6連勝。9月17日の同戦では4安打完封を達成するなど、最強コンビが逆転優勝へ原動力となった。

 20試合でコンビを組んで12勝4敗。「去年に続いて今年も獲れたのが凄くうれしい。去年も息はピッタリでしたけど、今年はよりいい感じになったと思う」と若月に信頼を寄せる。昨季と同じ相手となったヤクルトとの日本シリーズは22日開幕。「村上との勝負は楽しみ。去年の悔しさのリベンジを果たすだけ」。昨季は届かなかった頂点に立ち、日本一のバッテリーとなる。(鈴木 光)

 山本とのコンビで2年連続受賞となった若月は「ホッとしています。山本という、あれだけの投手をリードするのは幸せ半分、難しさ半分ですから」と本音をこぼした。初受賞だった昨年12月の表彰式では選考委員の中畑清氏(本紙評論家)に「山本におんぶに抱っこ、じゃダメだ」と言葉をかけられた。「厳しい言葉が刺激になった。あの言葉のおかげ」と感謝する。日本シリーズに向けては「(ヤクルト)打線はエグい。でも一発を怖がって窮屈になるのは良くない」と攻めのリードで村上を封じるつもりだ。

<パ選考過程> 選考委員12人のうち11人がオリックスの山本―若月に票を入れ、圧勝で2年連続の受賞となった。山本は最多勝、最優秀防御率に輝くなど絶対エースとして連覇に貢献。「2年連続で投手4冠は凄い。内容は圧倒的」と槙原寛己氏。張本勲氏は「若月の盗塁阻止率・442は“あっぱれ!”だ。捕手は重労働だが、今後は100試合以上に出てほしい」とした。森繁和氏も「この2人しかいない。若月は絶対勝たなくてはいけない試合で山本を引っ張っていた。お互いを知り尽くしているし、若月にしかできない仕事」とバッテリーとしての熟練度を理由に挙げた。
 大野豊氏がソフトバンクの千賀―甲斐に投票。一方で選考委員からはロッテ・佐々木朗を挙げる声も聞かれた。4月に史上16人目の完全試合を達成するなど9勝をマーク。「シーズン序盤は佐々木朗―松川も候補になると思ったが、まだ力不足」と伊東勤氏。有藤通世氏も「松川とともに、もうちょっと頑張ってほしかった」と来季以降に期待した。

おすすめテーマ

2022年10月19日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });