糸井氏、「背番号7似合う」佐藤輝に金言 「国際大会は切り替えて、思い切りいけるかが重要」

2022年11月10日 05:00

野球

糸井氏、「背番号7似合う」佐藤輝に金言 「国際大会は切り替えて、思い切りいけるかが重要」
<侍・豪>始球式を終えた糸井氏(左)は佐藤輝とグータッチ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【侍ジャパンシリーズ2022   日本代表8─1豪州代表 ( 2022年11月9日    札幌D )】 【糸井嘉男氏観戦記】
 今季限りで現役を引退した糸井嘉男氏(41)が9日、始球式登板のため札幌ドームを訪れ、本紙に「観戦記」を寄せた。阪神の後輩で、母校・近大の後輩でもある佐藤輝が、13年のWBCで自身がつけた背番号7を“継承”。勇姿を見届け、エールを送った。

 輝の背番号7は凄くよく似合っていて、格好良かった。提案だけど、そのまま阪神でも7に変えたらどうでしょうか。30本ホームランを打つと思いますが…(笑い)。改めて近大出身は7番が似合うなと感じました。

 5、6日(日本ハム、巨人戦)の試合を見て、輝には正直もっと暴れてほしいなと思っていましたが、本番に強い男なので、今日は期待しながら見ていました。代表となると、雰囲気も違うので、硬さが出るのは当たり前です。その中でこの日も2打席連続で三振。それでも、へこたれずに、次の打席に切り替えて行けたのが、3打席目の適時二塁打につながったと思います。

 国際大会はほとんどが初めて対戦する投手なので、1度、2度凡退したからといって、気にすることはないです。切り替えて、思い切りいけるかが重要なので、輝も強化試合で学ぶことがあったと思います。

 代表では普段は違うチームに所属している選手が一緒になって戦うので、いろんな刺激をもらいます。野球人生の中で最高の経験ができる機会です。僕も13年のWBCで代表を経験しましたが、国を背負って戦うとなると、気持ちもピリピリして、緊張感がすごかったことを思い出します。

 そんな最高の舞台で阪神の後輩たちが、どんな姿を見せてくれるか、楽しみでした。近本もチームに勢いを与えるにはふさわしい打者です。1打席目に強い打者なので、注目して見ていました。湯浅もシーズン中の球の強さを買われて選ばれたと思うので、変わらず、本来の姿でやってほしいと思っていました。特に今回の強化試合は若いヤングなメンバーばかりなので、来年3月の本番はどうなるか分かりませんが、栗山監督にアピールして、みんなに頑張ってほしいです。(元阪神タイガース外野手)

 ◇糸井 嘉男(いとい・よしお)1981年(昭56)7月31日生まれ、京都府出身の41歳。宮津、近大を経て03年ドラフト自由獲得枠で投手として日本ハム入団。06年途中に外野手へ転向、09年から6年連続で打率3割をマーク。13年1月にトレードでオリックスへ移籍。16年オフにFA権を行使して阪神に移籍。13年第3回WBC日本代表。1メートル88、99キロ。右投げ左打ち。

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