大谷が激白!エンゼルスで侍で誓うW優勝 「キャリアハイはもちろん常に」万全調整に自信

2023年02月18日 02:30

野球

大谷が激白!エンゼルスで侍で誓うW優勝 「キャリアハイはもちろん常に」万全調整に自信
打撃練習で笑顔を見せる大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が16日(日本時間17日)、侍ジャパンの一員として臨む3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と、エ軍で迎える米6年目のシーズンとの「ダブル優勝」を誓った。キャンプイン後初めて取材に応じ、23年の抱負を口にした。力強い言葉の数々に、ここまでの万全な調整ぶりを裏付ける、3つの理由が垣間見えた。 
 23年仕様の真っ赤なエンゼルスのパーカに身を包み、大谷は視線を上げて語った。日米韓の報道陣約60人が集まった、今キャンプ初めての取材対応。「個人的には楽しみにしているし、優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだWBCと、その先のシーズンに向け、手応えを深めていた。

 (1)過去最高のフィジカル 「今のところは申し分ない。去年よりさらに良い。今までの中でも一番、今のところいい」。19年9月の左膝手術以降、大谷が重視するスクワットやランジトレーニング(股関節や膝関節の曲げ伸ばし)を不安なく取り組めている。手術前は体重維持に苦労したが21、22年は体重102キロで安定。分厚い胸板、パンパンに張った太腿はさらにサイズアップした印象で、投打に躍動感が増した。

 (2)負荷を少なくした新投球フォーム 現在、新たな投げ方に取り組んでいる。最も顕著なのは「ショートアーム」と呼ばれる、コンパクトにしたテイクバックだ。大谷は「一貫して、(肩肘への)負荷を少なく、かつ効率よく投げたい」と狙いを説明。フィジカルの状態が良いからこそ、コンパクトなフォームでも球威が落ちる懸念は少ない。「毎年毎年、いろいろなことを試しながら、よりその方向(負担減と効率の良さの両立)にしっかり近づいていけるように」と続けた。

 (3)振りやすさを追求した新バット 今春新たに使用しているバットは米国のチャンドラー社製。昨季ア・リーグ本塁打王のジャッジ(ヤンキース)、21年ナMVPのハーパー(フィリーズ)らの長距離砲も同社製を使う。「“打感”は硬め。自分に振りやすいように変化させた感じ。心地よくスイングできるかが一番大事」と大谷。素材は昨季までのバーチ(カバ)材から、より硬く反発力があるメープル材に変更した。この日のフリー打撃では、最後の30スイング目で、右翼後方のマイナー施設の屋根まで届く推定飛距離130メートル弾を飛ばした。「バチッ」と響く打球音は、さらに際立っている。

 米球界での過去5年、ポストシーズン進出経験がない。今季終了後にFAとなるが「今の段階ではエンゼルスに所属していますし、このチームで優勝したいなという気持ちが一番」と、きっぱり言った。WBCとシーズンのダブル優勝へ。「キャリアハイというのは、もちろん常に(思っている)」。今年の大谷は、鼻息が荒い。(柳原 直之)

 ◯…韓国メディア3社も大谷の取材に訪れた。WBC1次ラウンドB組の日本と韓国は3月10日に対戦予定。15年のプレミア12で対戦した韓国代表の印象について問われ「前回は、たまたま調子が良かったので抑えることができた。次回はどうなるか分からない」と答えた。普段から韓国出身の大リーガーと交流があるといい「韓国の選手は大好き。みんな良い選手ばかり」と笑顔で話した。

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