阪神・西勇 5回5失点も収穫 岡田監督から配球のアドバイス「自分の中になかった発想」

2023年03月15日 05:15

野球

阪神・西勇 5回5失点も収穫 岡田監督から配球のアドバイス「自分の中になかった発想」
<D・神>5回5失点の西勇(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神11―6DeNA ( 2023年3月14日    横浜 )】 登板を終えた阪神・西勇の表情は晴れ晴れとしていた。そこには理由があった。結果は先発として5回9安打5失点。毎回安打を浴びるなど結果はピリッとしなくても収穫はあった。実は降板後に、岡田監督から打者目線で助言を受けていた。
 「自分の中になかった発想。そういうの(受けた助言)を次の試合で多投するんじゃないかなと思うし、配球のアドバイスを実践していきたい」

 アドバイスの詳細は「企業秘密」として最後まで明かさなかった。ただ、指揮官は内角への攻め方を指摘したとみられる。初回先頭の佐野に対し、3ボール1ストライクから内角要求のスライダーが甘く入り左前へ運ばれた。続く2番・宮崎には1ボール1ストライクからまん中低めのシュートを左前打。両方とも球が甘かった。試合後、指揮官は次のように説明した。

 「(西勇は)コントロールがええからな。(打者は)絞りやすいやんか。もうちょいインコースに突っ込んでたら、ああいう打ち方はできひんと思うけど。もうちょっと高めに投げたりとかな」

 通算110勝右腕の持ち味は高い制球力。その長所が時に短所になる場合がある。状態次第ではストライクゾーンにボールが集中し、打者に狙われやすくなる可能性が高いのだ。

 とはいえ、経験豊富な32歳も現時点では新しい配球パターンを増やすための試運転と位置づけていた一戦。実りの多かった92球で、今春3度目の実戦登板を終えた。次戦は21日の西武戦に先発予定。「またリニューアルして次の試合でトライしたい」。15年目のシーズンへ向けて、準備は着々と進んでいる。(石崎 祥平)

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