34歳最後が最高の日に!逆転サヨナラ弾の広島・秋山「みんなが笑顔で迎えてくれた景色は思い出す」

2023年04月16日 05:02

野球

34歳最後が最高の日に!逆転サヨナラ弾の広島・秋山「みんなが笑顔で迎えてくれた景色は思い出す」
9回2死一塁、サヨナラ本塁打を放った秋山(中央)はナインに祝福される (撮影・奥 調)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島5-4ヤクルト ( 2023年4月15日    マツダ )】 広島・秋山翔吾外野手(35)が15日のヤクルト戦で、1点を追う9回2死一塁から左翼席へ1号逆転サヨナラ2ランを放った。両リーグ通じて今季初のサヨナラ弾で、初の劇的勝利を飾った新井カープは、ヤクルトと並ぶ同率2位に浮上。34歳最後の日に、自身11年ぶり2本目となる劇弾を放ったベテランは「ちょっと喜びすぎた」と胸を張った。
 1点を追う9回2死一塁。秋山は左腕・田口が投じた初球、外角へのスライダーを捉えた。打球が左翼席に飛び込むと右手を高々と突き上げて喜び、ダイヤモンドを一周した。

 「まさか本塁打になるとは思わなかった。2死から堂林が(四球を)選んでくれて“まだ僕で終わるわけにはいかない”と。ちょっと喜びすぎてしまった。それぐらいうれしい1本だった」

 打った本人も驚きの一撃だった。9回2死から代打・堂林が四球を選び、巡ってきた第5打席。ナインの思いを背負い、バットを振り抜いた。真っ赤に染まった球場全体が大興奮に包まれる中、大歓声を一身に浴びた。待ち受けたチームメートから手荒い祝福を受け、笑顔がはじけた。

 実に12年9月5日ソフトバンク戦以来、自身11年ぶり2度目のサヨナラ弾で、新井監督に初の劇的勝利を贈った。受け取った指揮官も「打った瞬間、行け!と思った」と興奮を隠さず。続けて「ベテランの読み。一発で仕留める技術はすごい」と賛辞を贈答した。

 小休止から再び走り始めた。11日の中日戦終了時点で驚異の打率・485。だが翌12日の中日戦から、この試合の第1打席まで8打席連続無安打。特に14日のヤクルト戦では1―0の6回1死一、三塁の好機で二ゴロ併殺に倒れ、試合後に「助かった」とナインにこうべを垂れていた。一夜明け、「“今日は何とかしたろう”という思いで球場に来た」。まずは3回の右前打で9打席ぶりの「H」ランプを点灯させ、波に乗った。次いで7回の左前打で今季6度目のマルチ。そして締めのサヨナラ弾で今季3度目の猛打賞。34歳最後の日に輝きを放った。

 「最後(の)34歳というところでね。年齢の区切りというのは、何となくどの年になってもあると思う。いいゲームで、みんなが笑顔でホームに迎えてくれた景色は(これからも)思い出すと思う」

 きょう16日が35歳の誕生日。新井カープという“家族”の先頭には、背中で語るベテランがいる。(長谷川 凡記)

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