亀山つとむ氏 「打線は水もの」阪神は守りの野球徹底し、攻撃陣が活発になる時を待てばいい

2023年04月16日 07:00

野球

亀山つとむ氏 「打線は水もの」阪神は守りの野球徹底し、攻撃陣が活発になる時を待てばいい
亀山つとむ氏 Photo By スポニチ
 【亀山つとむ 視点】阪神攻撃陣の状態は良くない。スタメンに名を連ねる主力選手がそろって本調子ではない状況だ。打線の中心にいる4番の大山に関しては長打を求めすぎているように見える。大山のセールスポイントは勝負強さ。本塁打を量産するタイプではなく、確実に打点を稼ぐタイプ。その特徴を忘れてほしくない。
 長打がほしい気持ちは理解できるが、得点圏ではどんな形でも打点を挙げるということに集中してほしい。広角へ打ち分ける本来のシュアな打撃を続けていけば、必ず長打も生まれる。

 また、攻撃陣全体にいえることだが、「打線は水もの」という言葉があるように、長いシーズンの中で好不調は付きもの。今は打線が不調の中でもチームは首位に位置し、貯金もある。その要因は守備力向上にある。それはここまで接戦の取りこぼしがないことが証明している。今は高い守備力でカバーし、攻撃陣が活発になる時を待てばいい。まだまだシーズン序盤。下位に位置するチームは、序盤から全力疾走を続けている。そこに合わせる必要はないだろう。

 攻撃陣の不調がフォーカスされる今こそ岡田監督が掲げる「守りの野球」を徹底すべきだ。守備重視のスタメンを考えた場合、打てなくても守りで貢献してくれる森下を使う選択肢もある。チームも決して慌てていない。しっかり地に足を着けて戦っていけば、必ず攻撃陣の状態は上がってくる。今は静かに我慢の時だ。(本紙評論家)

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