アスレチックス・藤浪 また炎上8失点…日本投手初デビュー4連敗 ローテ剥奪も

2023年04月24日 02:30

野球

アスレチックス・藤浪 また炎上8失点…日本投手初デビュー4連敗 ローテ剥奪も
<レンジャーズ・アスレチックス>先発したアスレチックス・藤浪(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   アスレチックス3-18レンジャーズ ( 2023年4月22日    アーリントン )】 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(29)が22日(日本時間23日)、屈辱的なKOを喫した。先発したレンジャーズ戦は2回1/3を7安打8失点で、日本投手初のデビューから4連敗。試合も3―18で大敗した。ア軍は今季73得点、173失点となり、開幕から21試合時点での得失点差マイナス3桁は、1896年のカーネルズ以来、127年ぶり。指揮官は先発ローテーションから外す可能性に言及した。
初回の2点の援護は、その裏にすぐ吐き出した。藤浪は先頭のセミエンを四球で出すと、元巨人のガルシアに同点2ランを被弾。2回は打者9人の猛攻で5失点した。自己最速に並ぶ100・6マイル(約162キロ)と出力は出たが、4四死球、2暴投。「出だしでつまずいた。ストレートをストライクゾーンに投げられなかった」。日本投手初のデビューから4連敗となった。

 前回15日メッツ戦は6回0/3を4安打3失点。敗れはしたが初のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)で期待を持たせた。それが2回1/3、8失点はともにデビュー戦と同じ自己ワースト。直球がばらつき、ストライクを取りにいく変化球を痛打された。デビュー4試合で自責点24は、1902年以降では1999年のダン・ライカート(ロイヤルズ)の自責点25に次ぐワースト2位で、防御率は14・40に悪化した。

 試合も3―18で大敗した。4勝17敗の借金13は、開幕21試合時点での球団ワースト勝率。先発投手に1勝も付いていない。得失点差はマイナス100点となり、21試合時点でマイナス3桁となるのは1896年のルイビル・カーネルズ(マイナス106点)以来127年ぶりで、近代野球では初の屈辱。藤浪先発の4試合だけでもマイナス39点となった。

 マーク・コッツェー監督は「フジは直球に自信を持っていない。だからカウントを整えるスプリットを打たれている」と分析。今後の起用法に「もう一度評価し直して決める。全ての可能性を否定はしない」と先発ローテーションから外す可能性に言及した。初白星が遠いまま、早くも試練の時を迎えた。

 ≪02年小宮山上回る≫藤浪はデビュー4連敗となり、02年メッツ・小宮山悟の同3連敗を上回り日本選手ワーストとなった。小宮山は全て救援で3敗目は登板18試合目に喫した。またデビューから4戦4敗となり、アスレチックスでは42年のロジャー・ウルフ、79年のマイク・モーガンに次いで3人目。モーガンは78年のデビューから9戦9敗を喫した。

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