ソフトB・柳田やっと出た!待望1号は“最遅”開幕17試合72打席目…次は「勝ちにつながるように」

2023年04月24日 05:00

野球

ソフトB・柳田やっと出た!待望1号は“最遅”開幕17試合72打席目…次は「勝ちにつながるように」
8回1死一塁からソフトバンク・柳田は今季1号2ランを放ちベンチに戻る(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク2-6ロッテ ( 2023年4月23日    ZOZOマリン )】 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)は23日、ロッテ戦(ZOZOマリン)の8回1死一塁、唐川侑己投手(33)から今季1号2ランを放った。レギュラーに定着した13年以降では最も遅い17試合、72打席目。反撃及ばず、開幕カードで3連勝した相手に同一カード3連敗し、藤本博史監督(59)就任後ワーストタイの5連敗で初Bクラス転落となったが、主将の放った放物線はどん底のチームにあって唯一の希望の光だった。
 ダイヤモンドを淡々と、早々に一周した。0―6の8回1死一塁、柳田はカウント3―1から唐川のカットボールをコンパクトに振り抜いた。打球はライナーでロッテファンが騷ぐ右翼席に刺さった。開幕17試合目の今季1号2ランは、チーム17イニングぶりの得点だったが反撃が遅かった。

 「たまたま(打てた)。勝ちにつながらんし次は、勝ちにつながる1本を。打てて良かったけど、チームは負けたんで。勝ちにつながるようにしたい」

 空砲となり、笑顔はなく、歯切れも悪い。それはそうだ。開幕72打席目でようやく出た一発だけではなく、これが7試合ぶりの3打点目。主砲が当然、納得するわけがない。開幕95試合目、出場27試合目での1号だった12年を除けば17試合目は最も遅いペースだ。

 藤本監督は試合に敗れただけに手放しでは喜べない。「はい、いつか(初本塁打は)出る言うたじゃないですか」と言葉は少なかった。ただ、打球が上がらないだけで柳田の状態は下降線ではない。この日も猛打賞と四球で5打席のうち4出塁。試合前は打率・294でリーグ6位だったが、試合後は・327と中村晃ら“5人抜き”でリーグトップに躍り出た。出塁率も驚異の・493と上げ、当然のように1位だ。

 チームは藤本監督就任後ワーストタイの5連敗。開幕カードで3連勝した相手に敵地で3連敗し、4位に転落。Bクラスも藤本体制では初の屈辱だ。指揮官は顔を真っ赤にしたまま「打線もちょっと淡泊になっていたね。まあ、やりな、やり、やり直しましょう」と何とも言えない悔しさを押し殺していた。

 ただ、悪いことばかりではない。柳田は逆襲の準備を整えた。西武、ロッテと関東遠征5戦全敗だっただけに「個人、個人が必死にやるしかないです」と悲壮感たっぷりに切り替えを強調した主将だが、内容は決して悲観するものではない。(井上 満夫)

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