ロッテ劇勝!朗希も右手突き上げる 延長10回山口航が決勝右犠飛で首位キープ 165キロ4球の熱投実る

2023年04月28日 21:19

野球

ロッテ劇勝!朗希も右手突き上げる 延長10回山口航が決勝右犠飛で首位キープ 165キロ4球の熱投実る
<オ・ロ>10回1死満塁、山口が勝ち越しの右犠飛を放ち、ガッツポーズをして喜ぶ佐々木朗(右から3人目)(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ4―3オリックス ( 2023年4月28日    京セラD )】 ロッテは28日にオリックスと敵地の京セラドームで対戦し、延長10回の末、4―3でオリックスを振り切った。先発した佐々木朗希投手(21)は公式戦では自己最速で日本選手最速タイとなる165キロを4球もマークしたが、7回8安打3失点で降板。勝ち負けはつかず、開幕4連勝はお預けとなったが、朗希の快投にチームが応え、首位を守った。
 延長10回1死満塁。山口の打球は右翼へ上がった。三塁走者の藤原がスタートを切り、先にスライディングで本塁を陥れると、ベンチで見守っていた佐々木朗は拳を振り上げた。

 3―3で迎えた5回1死一塁の場面だった。佐々木朗が杉本に対して投じた初球の外角直球はファウルとなったが、この1球が165キロを計測。しかもセットポジションからクイックで投げた1球、この試合72球目で出た球速に、球場からも大きなどよめきと歓声が起こった。6回には2死無走者から茶野の初球、85球目も165キロを計測。そして7回の中川に投じた97球目も165キロ。さらに森に死球を与えた103球目も165キロと、日本人最速165キロを1試合で4球もマークした。

 日本選手最速は165キロで日本ハム時代の大谷翔平が2016年10月16日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルS第5戦ソフトバンク戦(札幌ドーム)、佐々木朗希自身が3月4日の侍ジャパン壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)で計測していたが、佐々木朗にとって、公式戦では164キロが最高だった。日本球界最速はビエイラ(巨人)が2021年8月13日の中日戦(東京ドーム)でマークした166キロで、佐々木朗はあと1キロに迫った。

 初球から積極的に振ってくるオリックス打線を圧倒することはできなかった。初回に森にフォークボールを右翼線へはじき返される二塁打で先制点を許し、開幕からの連続イニング無失点は20で止まった。4回1死満塁では、茶野の打球が左足首付近にあたる投手強襲安打となって2点目を失った。続く紅林に右犠飛で3点目を失った。それでも5回に味方打線が同点に追いつくと粘ったことは収穫だ。7回2死一、二塁のピンチも杉本をフォークボールで空振り三振に斬り、おたけびをあげた。今季最多の106球を投げ、8三振を奪った。

 佐々木朗に白星はつかなかったが、粘って打線の援護を待って、接戦を制した。まだ無敗。大きなインパクトとともに、また、「令和の怪物」佐々木朗の成長とポテンシャルを示す試合となった。

 【プロ野球球速上位】
(1)166キロ ビエイラ(巨人)21年
(2)165キロ 佐々木朗希(ロッテ)23年
(2)165キロ 大谷翔平(日本ハム)16年
(2)165キロ コルニエル(広島)21年
(5)164キロ 千賀滉大(ソフトバンク)22年
(6)163キロ スアレス(阪神)21年
(6)163キロ エスコバー(DeNA)21年
(6)163キロ ゲレーロ(ロッテ)22年
※各投手の最速のみで初計測時。大谷はCS、佐々木は23年WBCでも165キロを計測

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