5試合で「0・0・0」のヤンキース・コール 直球は球速よりコントロール重視で初のサイ・ヤング賞視野

2023年04月28日 08:34

野球

5試合で「0・0・0」のヤンキース・コール 直球は球速よりコントロール重視で初のサイ・ヤング賞視野
ヤンキースのゲリット・コール投手(AP) Photo By AP
 スポーツイラストレイテッド誌のトム・ベデューチ記者が好調なスタートを切ったヤンキースのゲリット・コール投手(32)を27日(日本時間28日)に特集している。
 コールはメジャーを代表するピッチャーだが、サイ・ヤング賞についてはこれまで投票で5度5位以内に入っただけで、受賞はない。しかし今季は好スタートを切った。ここまで5試合に先発し、防御率0・79、被本塁打0本、0敗。3つの「0」が並んだ。メジャーリーグでは1956年からサイ・ヤング賞が授与されるようになったが、その年以降、シーズン最初のチームの25試合で34イニング以上を投げ、「0・0・0」だった投手は6人しかおらず、うち4人がサイ・ヤング賞を獲得した。81年のドジャースのフェルナンド・バレンズエラ、91年のレッドソックスのロジャー・クレメンス、2009年のロイヤルズのザック・グリンキー、15年のアストロズのダラス・カイケルだ。

 コールの好調の理由は直球にあるとベデューチ記者。昨季に比べて球速は下がっているが、コントロール重視に変えた。実は昨季はリーグワーストの33本塁打を被弾、うち16本が直球だった。直球が真ん中に集まっていた。昨季はダイナミックなフォームで、左足を高く上げた時、グラブの位置が首のあたりにあり、そこから歩幅を広くとってリリースポイントもより打者の近くになり、速い球を投げ込んだ。4月に99マイルを17度計測した。今季はコントロール重視で、左足も上げ過ぎず、グラブの位置は胸。そして踏み込んだ時の歩幅もほんの少し狭くした。ここまで99マイルは3度だけだ。結果直球の平均球速は97・8マイルから96・8マイルに下がったが、それでも直球の被打率は昨季の・221から・127と著しく向上している。長打率も・420から・175だ。直球の使用頻度は51・9%から53・8%と増えたが、コーナーに集め、打ちにくい球になっている。

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