広島・大瀬良　復活誓う「大きな分かれ道になる一年。結果を残さないと」　右肘手術から回復順調

2024年01月10日 05:45

野球

広島・大瀬良　復活誓う「大きな分かれ道になる一年。結果を残さないと」　右肘手術から回復順調 — 右肘手術からの復活を目指す広島・大瀬良 Photo By スポニチ

　右肘手術からの復活を目指す広島・大瀬良が9日、荷物整理にマツダスタジアムを訪れた。例年通り新春4日に三重県津市の施設に入り、「がっつり」リハビリとトレーニングに励んで、8日に打ち上げたばかり。回復は順調で表情は明るい。

　「一年の動き出し。肘のリハビリや肩周り動きが中心だけど、しっかり動けるよう全体を鍛えた感じです」

　年末に再開したキャッチボールは40メートルまで距離が伸びた。20年9月に受けた右肘手術のリハビリ過程では、40メートルの距離を投げ始めた時に痛みが再発。「足踏みしてヤバいなという時期があった」。その教訓を生かし、抑えめの調整を描いた。

　10日からの自主トレは大野練習場が拠点。1月中にはマウンドに立ち「キャッチボールなり、傾斜でボールを扱える程度までいけたら」と見通した。本格的な投球練習は2月1日のキャンプイン後に患部などの「状態を見極めながら」再開する予定だ。

　復権に懸ける。昨季は23試合で6勝11敗、防御率3・61。首脳陣の厚い信頼は不変でも、コンディション不良に見舞われるなどして2年連続で1桁勝利に終わり、厳しい立場に置かれつつある現実を理解する。

　「僕にとっては、大きな分かれ道になる一年。悠長なことは言ってられない。結果を残さないと、どんどん苦しくなる。周りから見てそうだろうし、僕自身が一番感じている」

　投球で自らの存在価値を問う11年目。完全復活を期し、はやる気持ちを抑えて一歩一歩前進する。（江尾　卓也）