広澤克実氏 来日初登板の阪神・ゲラは外角低めへの制球が抜群 投げ切れたら十分に勝ちパターン務まる

2024年02月26日 05:15

野球

広澤克実氏 来日初登板の阪神・ゲラは外角低めへの制球が抜群 投げ切れたら十分に勝ちパターン務まる
<中・神>阪神・ゲラ(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神1―4中日 ( 2024年2月25日    北谷 )】 【広澤克実CHECK!】来日初登板の阪神・ゲラは投球の生命線である外角低めへの制球が抜群だった。ホームベースの角、それも角の端をかすめるような絶妙のコントロールを見せてくれた。特に右打者に対しては直球もスライダーもしっかりと決めた。ここに投げ切れたら、勝ちパターンも十分に務まると感じた。
 遊撃手からの転向ということもあるかもしれないが、外国人投手らしくないコンパクトな腕の振りが印象的だった。リーチが長いので、外角球が遠くに見えるタイプ。なかなか右打者では打てない、厄介な投手だ。内野の土のグラウンドとか応援の鳴り物とか、米国時代とは全く違う環境だったと思うが、初実戦で持ち味を発揮できたのは大きい。

 先頭の左打者・宇佐見の時には「大丈夫かな」と思った。スライダーはワンバウンドばかりで四球。しかし、次の右打者から投球は一変した。日本のマウンドに慣れたところで、左打者にもしっかり制球できれば、問題点は解消する。

 野手では2年目の森下に注目した。柳の直球をしっかり左中間にはじき返した。阪神打線の中でもスイングが速いし、強い。ポテンシャルは高い打者だ。この日は外のスライダーに反応できなかったのが課題だが、これを引きつけて逆方向に運べれば3番は決まる。

 沖縄最後の実戦で岡田監督は糸原を3番で起用し、森下には安心させないという姿勢を見せた。それでも近本、中野から始まる打線では、右の森下が3番に入る形が一番メリハリがある。自分の個性も大事にして、開幕に向けステップアップしてもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

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