ロッテ・朗希 進化のフォーク 相棒・松川が証言「真っすぐに落ちた」今春初の実戦登板

2024年02月26日 05:30

野球

ロッテ・朗希 進化のフォーク 相棒・松川が証言「真っすぐに落ちた」今春初の実戦登板
<ロッテ・韓国ロッテ>先発し、1回無失点の佐々木(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【練習試合   ロッテ8―1韓国ロッテ ( 2024年2月25日    糸満 )】 ロッテの佐々木朗希投手(22)が25日、韓国ロッテとの練習試合(糸満)で今春初の実戦登板。先発して1回を投げ、最速154キロをマークするなど無失点に抑えた。昨年までスライダー気味に曲がりながら落ちるなど、変化が一定しなかったフォークが真っすぐに落ち、落差も大きくなるなど進化。今オフにもメジャーに挑戦する可能性がある「令和の怪物」が5年目のシーズンへ向け、順調な一歩を踏み出した。
 冷たい風が吹き荒れる悪天候にもかかわらず、3300人のファンが集まった。佐々木の今春初実戦。捕手の松川が「落ち方が全然、違う。去年まで“フォースラ”気味だったけど、真っすぐに落ちた」と明かした落差の大きなフォークが、日本ラストとなるかもしれない24年シーズンへ向けた進化の証だった。

 佐々木も「いいところにいい形で決まったし、落ち方も良かった」と語った1球が投じられたのは先頭の金珉錫(キム・ミンソク)。いきなり初球にこの日の最速となる154キロを投じるなど直球を4球続けてカウント2―2とした。最後は138キロのフォーク。あまりの落差に相手は腰が砕けたようなスイングとなった。最速165キロの直球に次ぐ武器はフォーク。昨年まではわずかなリリースポイントの差や疲労で腕が横振りになることで変化が一定せず、スライダー気味に曲がることが多かった。「握りは変えていない」と言うが、オフのトレーニングによる下半身の安定やブルペン投球で練習を重ねたことで変化も一定となり、落差や鋭さが増した。

 続く尹橦熙(ユン・ドンヒ)には左翼線二塁打を許したが後続を落ち着いて抑え、13球を投じて予定の1回を1安打無失点。この日の登板は「特にテーマを持つことなく自然体」と“試運転”であることを強調したが、早くも最速は154キロを記録し「まだまだ良くなってくると思う」と今後を見据える。3月にWBCに出場した昨季は2月15日に実戦初登板するなどハイペース調整を余儀なくされたが、今季は体づくりに時間をかけることができたことも大きい。

 「トレーニングもやりたいことができたので、あとは投球にどう生かしていけるか。開幕までの1カ月で時間をかけながらやっていきたい」と佐々木。次回登板は3月3日の西武戦(春野)で2回を投げる予定。一段ずつ、ギアを上げていく。(大内 辰祐)

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