矢野燿大氏 阪神・大山は生きたヘッドの使い方取り戻すことに集中してほしい

2024年05月17日 05:15

野球

矢野燿大氏 阪神・大山は生きたヘッドの使い方取り戻すことに集中してほしい
矢野燿大氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神9―4中日 ( 2024年5月16日    バンテリンD )】 【矢野燿大 視点】 ある意味で、大山はいいタイミングで先発を外れた。前日15日に勝ったからこそ、岡田監督も決断することができたと思う。
 好調時はセンター方向を意識し、バットのヘッドを走らせて打つのだが、今はレフト方向に体だけを振って、ヘッドが出ていない。大きく振って、合わせようとしても、合いにくいのだ。疲れもあるだろうし、体の切れもない。それを戻した上で、小さく振って生きたヘッドの使い方を取り戻すことに集中してほしい。ベンチから原口の打撃を客観的に見て、気づいた点もきっとあるはず。参考にして、どうきっかけにつなげるか。本人も分かっているはずだ。

 打線を変えて、起用した選手たちが結果を出した。集中力を高めて結果につなげた原口。初回の1点だけで終わらせずにしぶとさを発揮した糸原。昨季の優勝から全体的な底上げができているから、レギュラー陣との差は縮まり、ベンチが動きやすい状況も生まれている。

 チャンスをもらった選手たちは「明日も出たい」と貪欲だった。1番・近本を含め、打順は固定が理想だが、ペナントレースは今後もいろんなことが起こり得る。今は救援陣を含めた層の厚さを生かしながら戦うしかない。(スポニチ本紙評論家)

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