阪神・大竹「好き」な舞台で鯉キラー本領7回零封4勝 広島戦初登板から無傷の7連勝

2024年05月23日 05:15

野球

阪神・大竹「好き」な舞台で鯉キラー本領7回零封4勝 広島戦初登板から無傷の7連勝
<広・神>7回、ピンチをしのいでガッツポーズする大竹(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2-1広島 ( 2024年5月22日    マツダ )】 広島戦の大竹は、打たれる気配を感じさせない。7回4安打無失点。この夜も、ひょうひょうと相手打線を打ち取り、終わってみれば4勝目だ。
 「点になっていないだけ。相性いいとかあまり思わない。点になっている試合というのは長打を食らっているので、そのへんの差」

 持ち味の緩急に高低も駆使し、勢いに乗っていた広島打線を封じた。4回まではパーフェクト投球。2点リードの5回に先頭・小園から連打を浴びて無死一、二塁とされ、7回にも先頭の菊池からの連打で無死一、二塁を招いたものの、動じない。「長打を食らわなかったらいい。2点あったというのが大きかった」と落ち着いて後続を断った。特に「高めを上手に使えた。狙い通り」と振り返ったように、7回は末包を内角高めカットボールで詰まらせ一飛、坂倉も高めのカットボールで遊飛に仕留め、涼しい顔で窮地を脱した。

 好投の裏に、ソフトバンク時代から続ける合気道で培った視野の使い方がある。「周辺視野で見るというかキャッチャーミットに対して一点で見過ぎると全然そこに(球が)いかない。広い(視野の)中でぼんやりキャッチャーミットがあるという感覚が大事」。加えて、視野を広くすることで打者との間合いをはかり、気配も感じ取る。巧みに打者の狙いを外し、斬り伏せる。

 これで広島戦は通算9試合登板7勝0敗、防御率0・60と無敵。特に敵地・マツダスタジアムでは初登板した23年5月5日から5戦5勝となった。これは09年4月24日から10年10月2日にかけて6戦6勝した阪神・能見篤史(本紙評論家)以来12球団で2人目となった。その好相性の一因に上がるのが、高く、かつ傾斜がなだらかなマウンドだ。「みんな嫌いって言うけど好きですし、それは大きいかもしれないですね」と大竹。この日も完全にマウントを取り、鯉料理を披露した。(杉原 瑠夏)

 《マツダスタジアム初登板から5戦5勝》大竹(神)が7回無失点で4勝目。広島戦は昨季4月19日の初登板から無傷の7連勝となった。また、マツダスタジアムで初登板から5戦5勝は、09~10年に能見篤史(神)が6戦6勝して以来2人目。

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